石川遼、弟・航のプロデビューを前に「静かに10年くらい見守りたい」

[ 2022年4月13日 17:26 ]

<関西OP練習日>星野陸也が見つめる中ティーショットを放つ石川遼(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの今季国内ツアー第2戦、関西オープン(賞金総額8000万円、優勝賞金1600万円)は14日から4日間、兵庫県西宮市のよみうりCC(7180ヤード、パー71)で行われる。

 石川遼(30=CASIO)がこの試合でプロデビューを飾る弟・航(22=フリー)について語った。

 「プロデビューとかそんな感じに言わなくていいんじゃないですか。静かに10年くらい見守っていきたいと思います」

 ツアー通算17勝。2007年のマンシングウェアKBCカップを史上最年少の15歳245歳で制して以降数々の大記録を打ち立ててきた兄を追い掛ける道を選んだ弟に石川は思い遣りを示した。

 「可能性としてはほかの分野もあったと思います。航は頭も凄くいいし、ゴルフというより彼の生き方を応援してます」

 航は埼玉県屈指の進学校、浦和高出身。兄からの目線ではプロゴルファー以外にも選択肢はあったはずだが「彼も自分をしっかり持ってやってるんで」とその選択に口を挟むことはなかった。

 オフのラウンドで石川の練習相手を務める機会が最も多いのは航だというが、その航が「背中で見せてくれる部分が多いので」というように石川が自分の技術論を弟に押しつけることもなかった。逆に「スイングは航の方は全然いいです。持って生まれたものが全然いいので。そこにはジェラシーがあります」とその才能を高く評価していた。

 兄弟での優勝争いについて聞かれ「上に二人がいる確率は凄く低いと思います。一生に一回あればいいんじゃないですかね」と笑った石川。スイング改造の途次にいる石川自身、2週前の国内開幕戦、東建ホームメイト・カップで予選落ちしたようにまだ本調子とは言えない状態にある。二人がレギュラーツアーで火花を散らすのはもう少し先になりそうだ。

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2022年4月13日のニュース