ラグビー・神戸が今季チーム最多得点で大勝 “ヤンブー”のリーグ戦150試合出場に花添える

[ 2022年4月10日 18:35 ]

ラグビーリーグワン第12節   神戸57―28東葛 ( 2022年4月10日    神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 )

150試合出場の神戸・山下裕史は記念ティーシャツを笑顔で披露(撮影・石川 勝己)
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 7位・神戸(旧神戸製鋼)が今季チーム最多の57得点を奪う猛攻で最下位・東葛(旧NEC)に快勝し、ボーナス点を含む勝ち点5を獲得した。リーグ戦4試合を残して4位・横浜(旧キヤノン)との勝ち点差は10。上位4チームでリーグワン初代王者の座を争うプレーオフへ望みをつないだ。

 “ヤンブー”の愛称で親しまれてきた元日本代表の神戸の3番、山下裕史(36)がこの日、先発出場し、リーグ戦150試合出場を達成した。

 「ホームでしっかり勝ってボーナスポイントも取れたことは率直にうれしいし、チームにとって大きな収穫。僕の150試合はおいておきましょうよ」

 3番は縁の下の力持ち。ピッチ上の山下裕はこの日も脇役に徹していたが、試合後、チームメート全員が100枚限定でつくった記念のTシャツを着て祝福。今季最大の目標であるリーグワン初代王者へ依然チームを取り巻く状況は厳しいが「近年のラグビー界で150試合というのは非常に珍しいことだと思う。彼はフィールドの内と外、どちらも素晴らしい男。その彼に勝利を届けられて良かった」とデーブ・ディロン・ヘッドコーチ(46)も手放しで山下裕に賛辞を贈った。

 この日は試合終了間際に南アフリカ代表CTBルカニョ・アム(28)が3本のタックルを振り切ってリーグワン2戦目にして初トライを決め、フランカー粥塚諒(24)、SH小畑健太郎(25)、4月入団の新人プロップ前田翔(22)がリーグ戦デビュー。新しい力もチームに活気を与えた。

 2位・埼玉(旧パナソニック)、3位・東京ベイ(旧クボタ)、4位・横浜と上位陣との対戦が続くシーズン最終盤戦。「僕らには何も守るものがないんで。いくしかない。楽しむだけですよ」とチームを代表して意気込みを語った山下裕は笑顔。神戸の戦いはまだ、終わってはいない。

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