中嶋常幸 松山、後半の流れつくる7、8番ブレーキ悔やまれる

[ 2022年4月10日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ第2日 ( 2022年4月8日    ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7510ヤード、パー72 )

打球を見つめる松山(AP)
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 【中嶋常幸 快説オーガスタ】“たられば”を言えば、2日目の松山はもう少しスコアを伸ばせた。惜しかったのは7番パー4だ。第2打をグリーン手前のバンカーに入れ、2メートルのパーパットを決め切れなかった。パーでしのいでいれば、彼のショット力なら次の8番パー5でバーディーを取れていただろう。後半の流れをつくる7、8番でブレーキがかかったのは残念だった。ただ、つい1週間前はマスターズに間に合うかどうか危ぶまれていたのだから、それを思えば69は立派だ。

 しかもこの日は風が強く、突風になったり弱くなったり目まぐるしく変わった。その中でミスショットは7番とクリークに入れた13番の第2打、14番の第1打くらい。首痛の不安を抱える中でこの位置。表情を見る限り状態はまずまずのようだ。みんなが連覇を期待したくなるのも自然だ。

 1年5カ月ぶりのツアー復帰となったタイガーには、勝負師のプライドを見させてもらった。距離が20ヤード延びて2オンのハードルが上がった15番パー5。スコアは1オーバー。グリーンを狙って池につかまれば、流れ次第で予選落ちの危険もあった。普通は池の前に安全に刻んでもいい場面。それでも、優勝争いに加わるために果敢に2オンを狙った。ショットに対する気迫の乗り方が、初日とは明らかに違っていた。

 金谷と中島は残念ながら予選落ち。午前組の彼らが回った時間は一番風が強かった。オーガスタの厳しい洗礼を受けたが、この経験は必ず彼らのゴルフ人生に生きてくる。(プロゴルファー)

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2022年4月10日のニュース