松山 第2日自己最高2位 ウッズ以来の連覇へ「悪くない位置」

[ 2022年4月10日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ第2日 ( 2022年4月8日    ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7510ヤード、パー72 )

ショットを放つ松山(AP)
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 19位から出た前回王者の松山英樹(30=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの69と伸ばし、通算3アンダーの2位に浮上した。首位とは5打差。01、02年のタイガー・ウッズ(46=米国)以来となる史上4人目の大会連覇を視界に捉えた。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(25=米国)が67をマークし、通算8アンダーで単独首位に立っている。

 7ホール、パーを拾い続けて迎えた終盤の15番パー5。松山は残り230ヤードの第2打を4Iでグリーンに乗せた。「木が邪魔でフックをかけないといけなかった。あれがベストショットだったかなと思う」。2パットのバーディーとして2位に浮上。強風下で多くの選手が伸び悩む中、前回王者がリーダーボードを駆け上がった。

 「いいプレーができたと思う。悪くない位置。いいマネジメントができた」

 アンダーパーで回ったのはわずか13人。午後のスタート前にリーダーボードを確認し、「スコア見てたら相当難しいんだろうなと。パー5で取れればいい」と戦略を描いた。そのもくろみ通りに2番パー5で2オン2パットでバーディーを先行させ、流れをつくった。3月上旬から痛みを発症した首周辺は、もう「痛くない」。パー5での2つの2オンは、しっかりとフルスイングができている証拠だ。

 憧れの存在の姿に、感じるところがあった。1組前が復帰戦のウッズ。今年から制限なしで戻ってきたパトロンが沸く姿を目前にし、「メジャーで前後で回るのは初めて。カムバックの仕方も凄いけど、やっぱり世界的なスーパースターなんだなって」。開幕前にはウッズから「ミスター・チャンピオン」と声を掛けられた。松山にとって今大会は、そのウッズ以来20年ぶり4人目の大会連覇を目指す戦いなのだ。

 約1カ月ぶりに試合で36ホールを回り終えた。フィジカル面は状態を上げており、「昨日よりマシ。今日の方が余力はある」と頼もしい。今大会、第2日の2位は過去最高の順位だ。首位とは5打差。「いいプレーをしたいけど、簡単にはいかないと思うので、しっかりと準備をしたい」。10度目の挑戦で頂点に立った30歳は、冷静に決勝をにらんだ。

 ≪いずれも追い上げ連覇≫マスターズで2年連続優勝しているのはジャック・ニクラウス(65、66年)、ニック・ファルド(89、90年)、タイガー・ウッズ(01、02年)だけだが、3人とも連覇した大会の第2ラウンド終了時点では首位に立っていない。66年ニクラウスは1打差3位、90年ファルドは5打差10位、02年ウッズは4打差4位で決勝ラウンドに進出。最終的にニクラウスとファルドはプレーオフを制し、ウッズは2位に3打差をつけ連覇を達成した。

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