男子ゴルフ・“源ちゃん”時松隆光が2位浮上 変化中の肉体を鏡で「ニヤニヤ見てます」

[ 2022年4月1日 18:15 ]

男子ゴルフ 東建ホームメイトカップ第2日 ( 2022年4月1日    東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71) )

<東建HMカップ第2日>2番、ティーショットを放つ時松隆光(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの今季国内ツアー開幕戦、東建ホームメイト・カップ(賞金総額1億3000万円、優勝賞金2600万円)は1日、三重県桑名市の東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71)で第2ラウンドを行った。

 東建多度名物の強風が吹く中、首位に4打差の17位からスタートした“源ちゃん”時松隆光(28=ロピア)が6バーディー、2ボギーの67をマークし、首位に1打差の通算6アンダーの2位に浮上した。香妻陣一朗(27=国際スポーツ振興協会)が通算7アンダーで首位に立っている。


 「風向きが結構、変わってたんで難しさはあったんですけど、昨日(初日)の方が風が強かったんで何となく慣れがあったのかなと思います」


 気温がまだ10度を下回っていた午前8時のスタート。カッパにニット帽という出で立ちでコースに出た時松は出だしの1番パー4(475ヤード)で5メートルのバーディーパットを沈めると、カッパを脱ぎ捨てた後の7番パー4(418ヤード)でも5メートル、続く8番パー4(452ヤード)では3メートルのバーディーパットを沈めてスコアを伸ばした。ティーショットをガードバンカーに打ち込んだ13番パー3(212ヤード)など中盤にボギーを二つ叩いたが、最終18番パー4(451ヤード)で5メートルを沈めるなど上がり5ホールで3バーディーを奪い、一時は単独首位に立つ場面もあった。

 今年1月に2年間務めたジャパンゴルフツアー選手会の会長を任期満了で退任。コロナ禍の中、昨年5月には池田勇太副会長(当時)の協力も得ながら同選手会主催となる初のツアー競技、ジャパン・プレーヤーズ・チャンピオンシップを立ち上げた。

 今季は本業のプロゴルファーにウエートをシフト。オフにはゴルフ人生で初めてパーソナルトレーナーを付けて本格的な肉体改造を始めた。まだ10キロのダンベルを上げ下ろしするのにも「ヒーヒー」と声が出る状態。「結構、頑張ってやってるんですけど全然、飛距離は変わってません」と笑うが、トレーニング後、鏡に映した自らの肉体には「ニヤニヤしながら見てます」と変化の兆しが現れ始めているという。

 技術面でも悪癖の手打ちを解消するためYouTubeで新井淳コーチが提唱する「らせん階段ダウン」の動きにヒントを得てスイングを改造中。「まだ10球に3球くらい」と理想のスイングはおぼろげながらにしか見えていないが、それでいて開幕戦からいきなりの優勝争い。2018年5月の関西オープン以来、遠のいているツアー4勝目へ期待は膨らむが「今年は調子のいい時期をずっと続けてずっとトップ10みたいなゴルフをしてみたい」と当の本人は冷静。先を見据えたゴルフの底上げに主眼を置いている。

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2022年4月1日のニュース