SO伊藤先発復帰も国学院栃木は準々決勝で逆転負け 「攻撃型」へ転換中

[ 2022年3月28日 18:34 ]

第23回全国高校選抜ラグビー大会 準々決勝   佐賀工(佐賀) 20―19(前半7―7) 国学院栃木(栃木) ( 2022年3月28日    熊谷ラグビー場 )

<佐賀工×国学院栃木>先発復帰して国学院栃木の攻撃をけん引したSO伊藤(カメラ・中出健太郎)
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 1月の花園で準優勝した国学院栃木は逆転負けで8大会ぶりのベスト4入りを逃した。準優勝の立役者で、この試合で足首捻挫から先発復帰したSO伊藤龍之介(2年)が自らのランやキックパスでトライを演出するなど活躍。後半16分の時点で19―7とリードしたが、PGとトライで2点差に詰め寄られると、最後はDGを決められて試合をひっくり返された。

 逆転DG後もワンプレー分の試合時間は残っていたが、伊藤は味方に確保させるようなキックオフを蹴ることができず、相手にタッチへ蹴り出されてノーサイド。吉岡肇監督は「最後はカッカしたまま蹴ってしまった」と司令塔が冷静さを欠いたと指摘した。終盤は花園で躍進の要因となったディフェンスが反則と失点を重ね、コロナ禍による実戦不足の影響を露呈。伊藤は「去年(1月までのチーム)は反則が少なかった。見習わないといけない。もっといい声がけができたし、主将として未熟と感じた」と話した。

 花園決勝では東海大大阪仰星に完敗。吉岡監督を支える次男の航太郎コーチは「ディフェンスのチームはあの展開になると厳しい」と限界を感じたと説明し、「毎試合30点を取れるチーム」を目指してアタッキングラグビーに着手していると明かした。この日はキックを減らして自陣からもボールをつなぐ姿勢が徹底されており、伊藤は「いいゲインはできていた。FWが凄く頑張ってくれた」と収穫も口にした。

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