桐蔭学園4強! CTB白井が“兄の敵”東海大大阪仰星から勝ち越しT

[ 2022年3月28日 13:06 ]

第23回全国高校選抜ラグビー大会 準々決勝   桐蔭学園(神奈川) 15―10(前半5―5) 東海大大阪仰星(大阪) ( 2022年3月28日    熊谷ラグビー場 )

<桐蔭学園×東海大大阪仰星>後半14分、桐蔭学園の白井はタックルを振り切って抜け出す(カメラ・中出健太郎)
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 3大会ぶり4度目の優勝を目指す桐蔭学園が1月の花園を制した東海大大阪仰星に競り勝ち、6大会連続(中止の第21回大会を除く)でベスト4入りした。5―5で迎えた後半14分、CTB白井瑛人(1年)が勝ち越しトライ(12―5)。31分にSO矢崎由高(2年)のPGで15―5と突き放し、試合終了間際にトライを許しながらも逃げ切った。昨夏の全国7人制大会でも優勝した東海大大阪仰星は、昨春の選抜大会準決勝以来1年ぶりの公式戦黒星を喫した。

 勝ち越しトライの白井は1、2回戦はFBで先発したが、この日は中瀬亮誠(2年)に代わりCTB(13番)に入ってプレー。前半16分、キックを追ってタッチインゴールぎりぎりでボールにワンタッチしたプレーはトライと認められなかったが、後半14分にはタックルを受けながら懸命に足をかいて振り切り、抜けだしてポスト下へ飛び込んだ。「チームのテーマが“前へ出る”で、自分のテーマは“足をかく”ことだった。足をかくことだけ意識してプレーした結果」。1対1の練習で踏み込みを式徹底し、週2回の朝練ではスクワットに取り組むなど下半身を鍛えた成果に胸を張った。

 4人きょうだいの末っ子で、上から2番目の兄・吾士矛(あとむ)も桐蔭学園OB(現リーグワン静岡)。兄は14年1月の花園決勝で東海大仰星(現・東海大大阪仰星)に14―19で敗れたが、当時小2の白井も学校を休んで応援に駆けつけたという。「自分も悔しかったし、桐蔭学園に入りたくなった」。尊敬する兄の“敵討ち”を指摘されると「まだまだです」と照れ笑いを浮かべながらも、「兄が仰星に負けていたので、ここでやってやろうと思っていた」ときっぱり。1年生では花園のメンバーに入れなかったとあり、「悔しかった。チームを引っ張っていけるようになりたい」と成長を誓った。

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2022年3月28日のニュース