西郷早くも今季2勝目!ジャンボ師匠に「胸張って報告」背中丸めた昨季までとは別人の勝負強さ

[ 2022年3月28日 05:30 ]

女子ゴルフツアーアクサ・レディース最終日 ( 2022年3月27日    宮崎県UMKCC=6546ヤード、パー72 )

18番、ラウンドを終え山下(左)とハグする西郷(撮影・西尾 大助)
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 首位と2打差の3位から出た西郷真央(20=島津製作所)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーで逆転優勝した。開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースに続く今季2勝目、通算2勝目。ツアー記録を更新中の連続試合アンダーパーは27試合に伸ばした。第2日の競技が中止になり36ホールに短縮されたため賞金加算額は当初の75%となるが、メルセデス・ランキングのポイントは規定通り付与される。

 もう勝機は逃さない。単独首位で迎えた最終18番パー5。西郷はアイアンで池の手前にレイアップ。3打目を奥5メートルにつけて2パットで2勝目をたぐり寄せた。

 5打差をひっくり返した開幕戦に続く逆転劇。「2打差だったので初優勝の時よりトップとの差が近くて意識して出る形になった。最後の数ホールは緊張してプレーしたけど、ボギーを打たずに終われたのが良かった」と胸を張った。

 6番で10メートルのパットをねじ込み勢いづいた。7、8番で連続バーディー。10番は5メートルの好機を生かし、13番は4メートルのスライスラインを読み切り、一時は5人が首位に並ぶ大混戦から抜け出した。

 15番では1メートル、16番では1・5メートルのパーパットを入れてピンチをしのいだ。「(パター練習用)マットにティーを刺して(目印にして)出球を真っすぐ出す練習を頻繁にやっている」。地道な取り組みの成果を土壇場で発揮した。優勝争いの中で失速した昨季までの姿はなかった。

 開幕戦の後、指導を受ける尾崎将司(75)に「優勝できました」と電話で報告すると「2勝目も頼むぞ」と激励された。28日に師匠のもとへ出向く。西郷は「“2勝できました”と報告したい。去年までは背中が丸まったような報告になっていたけど胸を張って報告できる」と顔をほころばせた。

 20歳170日での通算2勝到達は歴代10位の年少記録。今季4戦2勝で年間に換算すると19勝ペースになる。今季の目標に掲げた複数回優勝を早々に達成した成長株は「勝てるだけ勝てたらうれしい」とさらに上を目指す。

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2022年3月28日のニュース