予選トップの冨田せな 25日始球式へ雪玉で投球練習? スノボ・ハーフパイプ全日本選手権

[ 2022年3月20日 22:42 ]

スノーボード全日本選手権ハーフパイプ第1日 ( 2022年3月20日    青森スプリング・スキーリゾート )

女子予選で、笑顔を見せる冨田せな=青森スプリング・スキーリゾート
Photo By 共同

 男女の予選が行われ、女子で北京五輪銅メダルの冨田せな(22=アルビレックス新潟)が1回目に85・2点をマークして首位通過。21日の決勝進出を決め「一安心しているのと、日本(の大会)でパイプを滑ることがなかったので、参加できて良かった」とニッコリと笑顔を見せた。

 北京五輪のハーフパイプに比べてサイズが小さく、断続的な降雪でコンディションは決して良好とは言えなかった。そんな中でも冨田せは1番手で登場すると、完成度と安定感のあるエアを披露し高得点をマーク。2本目で得点を伸ばすことはなかったが、妹・るきらを抑えて銅メダリストの貫禄を示し、「(プレッシャーは)ちょっとだけあった。でも考え過ぎないように、いつも通り滑れたらいいなと思っていた」と振り返った。

 来季以降の現役続行を明言していないが、スノボをもっとメジャーにしたいという強い思いを持つ。そんな中で25日のプロ野球開幕戦、巨人―中日戦(東京ドーム)で始球式を務めることが決定。「なかなかスノーボーダーで(務めたという話しは)聞かない。広められたらいいなと思う」と意欲を示した。一方で「野球は全然見たことがない」といい、「(ボールが)届いてほしい。道具がないので、雪玉を作って投げたい」とボーダーらしく(?)、白球の代わりに雪玉で投球練習するプランを明かした。

 その前にまず、今季最後の公式戦の決勝が待ち受ける。ハーフパイプ日本女子初の五輪メダルを獲得した輝かしいシーズンの有終の美を飾るべく、「せっかく五輪イヤーで五輪選手が出ているので、スノボを盛り上げるためにやれることをしっかりやりたい」と意気込みを語った。

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