ラグビーリーグワン・埼玉8勝目 フッカー堀江「予想していた」フランカーでプレー

[ 2022年3月20日 05:30 ]

ラグビーリーグワン第10節   埼玉29―12BR東京 ( 2022年3月19日    熊谷 )

<埼玉・BR東京>後半、堀江がボールを持って坂手(右)のフォローを受けてゴールラインめがけて突進、トライを決める(撮影・篠原 岳夫)
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 3試合が行われ、埼玉(旧パナソニック)はBR東京(旧リコー)を29―12で下して8勝目(2敗)を挙げた。序盤にフランカー長谷川崚太(28)が負傷交代する不測の事態で、フッカー堀江翔太(36)が後半19分からフランカーでプレー。08年3月に卒業した帝京大時代まで本職だったFW第3列を違和感なくこなし、同32分には勝利を引き寄せるトライもマークした。

 後半19分、堀江がフッカー坂手主将ではなくロックの選手に代わって登場すると、スタンドの誰もがキョトンとした表情を浮かべた。スクラムでは右フランカーの位置で押し、ラインアウトはバックスのラインに並んで2次攻撃に参加。後半32分にはゴール前ラインアウトからモールを押し込んでトライ。16年12月にも同様のケースがあったが、本人は「いつぶりだろう?違和感はあった」。それでも「頭に入れていた。予想していて良かった」と事もなげに語った。

 チーム内に試合メンバーが通達される週明けから、他の顔触れを見て「あるだろうな」と予測していたという。練習ではフランカーの動きやサインプレーを頭に入れて準備し、想定外の苦戦を強いられた一戦で存在感を際立たせた。6年ぶりに同時にピッチに立った坂手も「堀江さんの存在感やコミュニケーションの高さを勉強できた」と舌を巻く。初代王者を目指すチームもまた一つ、大きなオプションを手に入れた。

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2022年3月20日のニュース