「横田真一の名器を探せ!!」1W編 驚異的なスマッシュファクター誇るERC3

[ 2022年1月28日 05:30 ]

キャロウェイ・ERC3の飛びに驚く横田真一(撮影・沢田 明徳)
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 スポニチゴルフ天国では、今月からYouTubeの「横田真一チャンネル」とのコラボ企画をスタート。“クラブおたく”の横田真一(49)が“お勧め”の逸品を取り上げる「横田真一の名器を探せ!!」を毎月掲載する。第1回は1W。横田が中古ショップで探し出した選りすぐりの6本の中から“これぞ”という1本を紹介。自身のエース1Wを超えるパフォーマンスを叩きだしたクラブとは――。

 人気のゼクシオやインプレスなどの中から横田が「今回のチャンピオン」と自信を持って紹介したのは、2006年に発売されたキャロウェイの名作、ERC3だった。

 「ショックです。(4980円のクラブが)私のエースのマーベリックを超えました」と苦笑いしながら切り出した。同クラブは高反発ヘッドの飛ぶ1Wとして一世を風靡(ふうび)したERC2の後継モデル。ただ“2”がルール適合外の高反発ヘッドだったのに対し“3”はルール適合でありながら、前モデルと同等の高弾道で重いボールが打てるとプロ、アマを問わずにゴルファーの大きな支持を得た。

 「(このクラブは)シャフトに対してフェース面がピタッと真っすぐ向いているので、いい感じでボールがつかまります。それが一番大事。フェースの面自体が左を向いていたりすると、ちゃんとつかまらない。球が滑って飛びません」。横田がクラブ選びで最も重視するのはセットしたときのフェースの向き。市販の1Wは製造過程でフェースの向きがゆがんでしまうケースが珍しくないそうだが、「キャロウェイのERCシリーズは面がいいドライバーばかり。構えた時にすっと力が抜ける。もじもじするようなドライバーは面が悪いと思ってください」と解説した。

 その評価を裏付けるのが、ショット計測器のトラックマンで測ったデータの数々だ。

 “3”を試打した際のスマッシュファクター(ミート率)はMAXの1・52で、トータル飛距離は276・4ヤード。一方、自身のエース1Wはミート率こそ同じだったが、飛距離は若干下回った。

 「やっぱり偉大ですね。(自分のエースと)遜色のない数字を叩きだしている。球離れは(“3”の方が)ちょっとだけ速かった。飛ぶだけがクラブ選びのポイントではないですけど、まあ、おそるべしです」 何より横田が感心したのは、そのコストパフォーマンスの良さだ。今でも十分使えるクラブが、5000円を切る値段で店頭に並べられていたのだから驚くほかはない。「スマッシュファクターがこんなに出るクラブが、何と4980円で買えるんですから。(今回)試打したクラブはどれも1万円以下で買えるものばかり。まあ中古クラブは夢があります」。古くなったモデルでも、少しも色あせないその魅力と機能の素晴らしさに感嘆するばかりだった。

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2022年1月28日のニュース