柔道・高藤 夫婦円満の秘けつは「引くこと」スーパーダディアワード2021を受賞

[ 2021年12月16日 16:57 ]

「スーパーダディアワード2021」を受賞し、トロフィーと副賞のエプロンを着て笑顔の高藤直寿
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 柔道男子60キロ級の高藤直寿(28=パーク24)が16日、仕事と育児・家事の両立を目指す男性「スーパーダディ」に贈られる「スーパーダディアワード2021」を受賞し、東京都目黒区の所属道場で授賞式に臨んだ。高藤は今夏の東京五輪で金メダルを獲得。家族の思いを背負って悲願をかなえたことが、受賞理由となった。

 つがいで子育てをするというワシをモチーフにしたトロフィーを受け取った高藤は「自分で大丈夫ですか?」と謙そんも、「柔道以外で賞を取ったので、家族も喜んでくれている」と話した。五輪前には自宅に飾られている16年リオデジャネイロ五輪の銅メダルを見た長男から「何で金メダルじゃないの?」と言われたことが発奮材料に。見事に面目躍如となり、「息子には本物の金メダルを見てほしかった」と話した。

 夫婦円満の秘けつについては、「柔道は諦めないが、夫婦げんかは引くこと。延長戦にならないように」と話して笑わせた。東京五輪では4試合中3試合で延長戦を経験。粘り強く諦めない姿勢で勝ち抜いたが、家庭ではサッと身を引いているようで、「(夫婦の)険悪なムードを子どもに感じてほしくないので」と話した。

 年の瀬も迫り、「21年はいろいろと経験ができた。人生で一番濃い1年だった」と振り返った高藤。年明け以降は24年パリ五輪に向けて実戦復帰する予定で、「来年からはまた柔道一色になる。“高藤はいつまでやるんだ。これではジュニアが育たない”と全柔連に言われるまで頑張りたい」と“生涯現役”を誓った。

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2021年12月16日のニュース