優勝旗不明の富士通、来年元日の大会は出場へ 常務が謝罪「全ての責任は会社にある」

[ 2021年12月16日 16:08 ]

優勝旗が所在不明となっていることを説明する富士通の平松浩樹執行役員常務
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 今年1月1日の全日本実業団対抗駅伝を制した富士通は16日、優勝旗が所在不明になっていると発表した。この日、平松浩樹常務は都内の日本実業団陸上連合を訪問。謝罪と経緯説明後に取材に応じ「厳しいお言葉をちょうだいしました。大切な優勝旗の紛失はあってはならないこと。優勝旗の捜索に全力を尽くすともに歴代優勝チームへの謝罪を誠意をもってやっていきたい。深くお詫びを申し上げます」と深々と頭を下げた。

 その上で「全ての責任は会社にある。出場辞退は考えていない」と来年1月1日の次回大会にチームを出場させる方針を示した。東京五輪マラソン代表の中村匠吾(29)や日本記録保持者の鈴木健吾(26)ら所属選手には14日に経緯を説明。「こういう時期に大変なご心配をかけて申し訳ない。会社に全責任があるので、選手は競技に集中してほしい」と伝えたという。

 富士通によると、紛失は来年次回大会への返還準備を始めた11月下旬に判明。紛失や破棄、盗難の可能性も含めて調査したが、発見されていないという。優勝旗を受け取ってからは東京都内の本社事務所内で保管。6月以降に保管場所を複数回移動し、最後に所在が確認できたのは6月12日としている。保管ケースごと不明となり、今月8日に日本実業団陸上競技連合に報告した。

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