木下稜介、3位で賞金ランク首位浮上 強風に負けずイーブンパー 今季総獲得賞金1億円突破

[ 2021年10月18日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本オープン最終日 ( 2021年10月17日    滋賀県 琵琶湖CC琵琶湖・三上C=6986ヤード、パー71 )

16番、ティーショットを放つ木下稜介(撮影・井垣 忠夫)
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 4位から出た木下稜介(30=ハートランド)が強風下、イーブンパーの71にスコアをまとめて通算11アンダーの3位に入り、賞金1183万円を獲得。今季の総獲得賞金は初めて1億円を突破し、再び賞金王レースの首位に返り咲いた。ショーン・ノリス(39=南アフリカ)が通算19アンダーで逃げ切り、5月のゴルフパートナー・プロアマに続く今季2勝目、日本ツアー通算6勝目を挙げた。

 優勝したノリスの背中は遠かったが、3バーディー、3ボギーのパープレーに手堅くスコアをまとめ、前日から1つ順位を上げて国内最高賞金額の大会を締めくくった。19年の約2550万円が過去最高だった木下稜が一流の証である1億円プレーヤーに。しかし、その表情に浮かれた様子は少しもなかった。

 「まだまだです。残り試合で最低1勝はしないと賞金王はないと思っているので」。3週前のパナソニック・オープンで8位となり、初めて賞金ランク首位に立ったが、その翌週に東海クラシックを制したC・キムにその座を明け渡した。その後、賞金王獲り一本に狙いを絞るため来季の米下部ツアー挑戦を断念。残り6試合。ここから1打の差がさらに重みを増してくる。

 今週は同学年の松山英樹も参戦する米ツアー、ZOZOチャンピオンシップに出場。日本の賞金ランク加算対象にはならないが「日本のコースだからチャンスはある。優勝を目指します」と力こぶ。勝って米ツアー直行という夢プランの実現へ一発勝負を懸ける。

 ≪優勝ノリス、大会最多18アンダー圧巻逃走劇≫2位に5打差で最終日を迎えたノリスが余裕の逃走劇。強風下、2バーディー、1ボギーの70とスコアを伸ばし、この日が35歳の誕生日でキャディーを務めてくれた弟のカイルさんへ優勝という最高のプレゼントを贈った。「チャンピオンに名前を連ねることができてうれしい」と尾崎将司らの名前を挙げたノリス。通算19アンダーはその尾崎将が94年に樹立した通算18アンダーをしのぐ大会最多アンダー記録だった。

 ▼2位・池田勇太 悪いラウンドではなかったんだけど、もう少し上を追い詰められたら。バーディーの数がもう少し欲しかったね。(一時首位に3打差まで迫るも日本オープン3勝目はならず)

 ▼38位・米沢蓮 アマチュアとして最後の日本オープンでいい締めくくりができて良かったです。(4年連続の挑戦で初のローアマチュア獲得)

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2021年10月18日のニュース