古江、異例PO“3番勝負”制しホステスV “藍&奈紗の域”史上3人目同一大会アマ→プロで制覇

[ 2021年10月18日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 富士通レディース最終日 ( 2021年10月17日    千葉県 東急セブンハンドレットクラブ=6679ヤード、パー72 )

プレーオフ18番、ウイニングパットを決めガッツポーズの古江(撮影・西尾 大助)
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 最終ラウンドは降雨によるコースコンディション不良で中止となり、通算12アンダーで首位に並んだ2人のプレーオフが行われ、ホステスプロの古江彩佳(21=富士通)が勝みなみ(23=明治安田生命)を破った。昨年11月の大王製紙エリエール・レディース以来の今季4勝目、通算5勝目。古江はアマ、プロ両方で同一大会を制す史上3人目の快挙を達成した。短縮競技のため、賞金ランキングへの加算は当初金額の75%となる。

 雨の中、古江が6メートルのウイニングパットをねじ込み異例のプレーオフに終止符を打った。2年前にアマチュアでツアー初優勝した大会をプロで制覇。アマとプロで同一大会に勝つのは宮里藍、畑岡奈紗に続き史上3人目。「アマチュアの時は自分のことだけ考えて思い切りプレーできた。プロになって最終日に天気が崩れて神様が試練を与えているのかなと思った。乗り越えて、ここで2勝目をすることができてうれしい」と目を潤ませた。

 3ホールのストロークプレーによるプレーオフは8年ぶり。「3ホールと聞いて驚いた。落とせないし、でも取らなければいけない違った緊張感があった」と言う古江。両者イーブンパーで迎えた2ホール目17番パー3で会心の一打を放つ。

 ピンまで178ヤード。5Wで2メートルにつけてバーディー。「運良くバーディーを狙える位置にいってくれた」。18番はアプローチを寄せ切れなかったが、相手がバーディーを逃した後、「勝さんも絶対入れてくる」とフックラインを読み切った。

 昨年は9~11月に3勝したが、今年は頂点に届かなかった。転機は夏の海外遠征。エビアン選手権で4位。AIG全英女子オープンでは20位。「(調子が)悪いわけではないと思い切れた」と自信を取り戻した。雨中のプレーオフも「全英で雨が降っていて、そこそこいいプレーができた」と経験を生かした。この日の11ストロークを「ほぼ完璧」と自画自賛した。

 次戦マスターズGCレディース(21日開幕、兵庫・マスターズGC)は地元開催。初参戦となる大会へ「兵庫県の試合なので、また上位で盛り上げられたら」と意気込んだ。

 ▽3ホールプレーオフ 最終ラウンドが中止となりプレーオフを実施したのは13年日本女子プロ選手権以来8年ぶり5度目(88年ツアー制度施行後)。3ホールのストロークプレーによるプレーオフも同大会以来。その時は3ホールで決着がつかず、合計6ホール目でイ・ボミが比嘉真美子を下した。

 ▽同一大会アマプロ制覇 アマチュア、プロの両方で同一大会に優勝したのは古江が3人目。過去には宮里藍がミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで03年にアマチュアで初優勝し、プロ転向後の06年に2度目の制覇。畑岡奈紗は日本女子オープンで16年にアマチュアで初優勝し、翌17年にはプロとして連覇を達成。

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