国枝・真田組は決勝進出ならず…国枝「紙一重が何ゲームも積み重なると、紙が分厚い壁になる」

[ 2021年8月31日 17:17 ]

東京パラリンピック・車いすテニス男子ダブルス準決勝   ヒューエット/リード(英国) 6―2 6―1 国枝慎吾(ユニクロ)/真田卓(凸版印刷) ( 2021年8月31日    有明テニスの森 )

<男子ダブルス 準決勝> ショットを放つ国枝。右は真田 (撮影・光山 貴大)
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 第3シードの国枝・真田組は第1シードの英国ペアにストレートで敗れ、決勝進出を逃して3位決定戦に回った。前日の準々決勝は日付をまたぐ2時間45分の激闘で、しかも真田は夕方に屋外コートでシングルスを戦っていただけに疲労が懸念されたが、真田は「車いすトーナメントは過酷で時間も読めない。全然言い訳にならない」、国枝も「ボクらの方が2、3時間遅くなっただけ。そこは比較しても変わらない」と影響を否定した。

 国枝は「十分チャンスはあると思ったが(英国ペアは)やっぱり強かった」、真田は「スコア以上にジュースゲームが多くて、あと1点取れば結果は違っていたが、その1点がなかなか遠かった」と試合を振り返った。特にリードの「ボレーが神がかっていて、終始崩すことができなかったのが勝負の分かれ目になった」(真田)という。国枝は「ジュースまで行くことが紙一重ならば、紙一重が何ゲームも積み重なると、紙が分厚い壁になる」と名言を口にし、「というのをさっきの(テレビ)インタビューで言って、いい言葉だなと自分でも思いました」とぶっちゃけて記者団を笑わせた。

 ただ、まだ3位決定戦が残っている。シングルスでは3回戦で敗退した真田は今大会のラストゲームとなるだけに「最後は勝って帰りたい」と意気込み、国枝も「メダルがあるとなしでは違うので、悔いのない3位決定戦にしたい」と話した。

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