車いすバスケ リオ4位トルコを撃破 メダルへ加速

[ 2021年8月31日 05:30 ]

東京パラリンピック第7日 車いすバスケ男子1次リーグA組   日本67―55トルコ ( 2021年8月30日    有明アリーナ )

第2クオーター、リバウンドを狙う香西(上)=有明アリーナ
Photo By 共同

 男子の日本が16年リオデジャネイロ大会4位のトルコを67―55で破り、4勝1敗で1次リーグA組を2位通過した。唯一の黒星を喫した29日のスペイン戦では後半のみプレーした鳥海(ちょうかい)が満を持しての40分フル出場で14リバウンド8アシストと活躍した。スペイン戦は11得点にとどまった香西(こうざい)が、3点シュート2本を含む両軍最多の22得点を挙げた。

 第3Qまでのシーソーゲームから一転、第4Qは22―11と突き放した。第1Q序盤に10連続失点で2―10とされたが、京谷ヘッドコーチ(HC)が「流れを持っていかれそうだったので早めに仕掛けた」と持ち味の激しいプレスを展開。難しいシュートを打たせ、速い攻守の切り替えから得点を重ねるパターンで、精神面が課題のトルコを追い込んだ。

 京谷HCが「スイッチを入れられる」と評価する鳥海は第4Qに巧みなパスやスチールからの得点で流れを引き寄せ、残り2分13秒からは香西の3連続フィールドゴールを全てアシスト。「1次リーグを通して守備から勝ちにつなげる試合をたくさん見せられた」と手応えを口にした。37歳の大黒柱・藤本らベテランと、22歳の鳥海らの若手が融合したチームは「今までよりはるかに強い日本代表」と藤本は証言する。

 A組2位となり、決勝トーナメントは61―79と完敗したスペインと別の山に組み込まれた。これで決勝まで当たることはない。豊島主将は「目標はメダル。次が重要な一戦になる」とオーストラリアとの準々決勝(9月1日)を見据えた。

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2021年8月31日のニュース