パラ競技25日開幕 自転車女子・杉浦佳子、地元・静岡でメダル1号へ「全力疾走します!」

[ 2021年8月25日 05:30 ]

東京パラリンピック自転車代表の杉浦
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 25日の自転車女子個人追い抜き3000メートル(運動機能障がいC3)予選・決勝に出場する杉浦佳子(50=楽天ソシオビジネス)は、日本選手団メダル第1号として期待される。決戦前日の24日、本番会場の静岡・伊豆ベロドロームで最終調整。「栄光に向かって!全力疾走します!」と意気込んだ。

 元々はトライアスロンが好きで、趣味として楽しんでいた杉浦。16年4月、自転車レースで転倒してしまい、人生が大きく変わった。くも膜下出血などで右半身にまひ、脳にも記憶障がいなどの後遺症。直後は自分の父親も認識できない状態だったという。その後、リハビリを兼ねて乗っていた自転車に夢中になった。18年にはパラサイクリングロード世界選手権のロードレースで優勝。女子のエースに成長し、初の大舞台にたどり着いた。

 静岡県掛川市出身で、地元での表彰台を狙う。開会式前日の23日、ツイッターで、こう記した。「私が生きている今日に意味があると信じたい。栄光はゴールの先にあるのかもしれない。どんな結果であろうとも、私は栄光に向かって走って行くのだ!!!」。五輪に続くメダルラッシュへ。50歳のレーサーが、先陣を切って日本に勢いを与える。

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2021年8月25日のニュース