八村無双!約2年ぶり代表凱旋でいきなりチーム最多24得点 五輪バスケ“史上最強軍団”けん引

[ 2021年7月17日 05:30 ]

バスケットボール男子・国際強化試合   日本87ー59ベルギー ( 2021年7月16日    サイデン化学アリーナ )

<日本・ベルギー>第1クオーター、ダンクシュートを決めた八村(代表撮影)
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 バスケットボール男子東京五輪日本代表(世界ランク42位)がベルギー(同37位)に87―59で快勝した。約2年ぶりの代表戦となった八村塁(23=ウィザーズ)が18分49秒出場でチーム最多24得点と、6リバウンドの活躍。メンバー12人が初めてそろった一戦で、9日に70―73で競り負けた欧州の強豪にリベンジした。18日に五輪前最後の対外試合としてフランス(同7位)と対戦する。

 オーラが違った。19年10月のNBAデビュー後初の代表戦。凱旋試合となった八村がわずか数分で格の違いを示した。試合開始1分17秒に3点シュートを決めるなど第1Qだけで11得点4リバウンド2アシスト。強烈なダンクでも会場を沸かせた。試合後のコート上インタビューの第一声は「お久しぶりです!」。自身のプレーは「まあまあでしたね」と振り返った。

 6月初旬にNBAシーズンを終え、1カ月半ぶりの実戦。13日にチームに合流したばかりで、第4Qはコートに立たなかった。それでも1週間前に競り負けた相手を圧倒。前回、日の丸を背負った19年W杯からメンバー6人が変わったが「年代も近く知っている選手が多いので、全然問題なかった」と強調。エドワーズは「彼がコートにいるだけで皆の自信になる」と“八村効果”を口にした。

 偉大な選手の存在が成長を後押しした。八村は20~21年シーズンからチームメートとなった9歳年上のウエストブルックを尊敬の念を込めて“Sen―Pai(先輩)”と呼ぶ。NBA歴代トップの通算トリプルダブル数を誇る万能選手と間近で接し「いろいろなことを学べた」と多くを吸収。本場で学んだプレーを還元した。

 五輪本番までの強化試合は18日のフランス戦のみ。八村は「やっと選手がそろった状態で課題はある。もう1試合しかないが、五輪に向けてしっかりやっていきたい」と力を込めた。男子日本代表にとって76年モントリオール五輪以来、45年ぶりの五輪舞台。世界を驚かせる準備は整いつつある。

 ▽9日のベルギー戦VTR 沖縄アリーナで強化試合を行い、70―73で競り負けた。序盤は動きが重く、第1Qを終えて9―25。第2Q以降は徐々に点差を詰めて第4Qで一時逆転に成功したが、70―70で迎えた残り3秒に3点シュートを決められた。リバウンド数が30―45とゴール下の戦いで苦戦。3点シュート成功率は21.1%(19本中4本成功)に低迷した。渡辺雄、エドワーズがチーム最多タイの16得点。

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