18歳・後藤大翔 プレーオフ制し初優勝 首位と10打差から大逆転

[ 2021年5月29日 08:44 ]

第51回九州アマゴルフ最終日 ( 2021年5月28日    福岡県北九州市 若松ゴルフ倶楽部=6827ヤード、パー72) )

初優勝を決めた後藤大翔
Photo By スポニチ

 4打差の首位で出た芹沢慈眼(じげん、21=東北福祉大4年)が左手首痛のため途中棄権。優勝争いは混戦となったが前日6オーバー、12位だった後藤大翔(だいと、18=大阪学院大1年)がアマのコースレコード68をマークして浮上。通算2オーバー、290で田崎春樹(18=福岡・沖学園高3年)と首位に並び、プレーオフ4ホール目のバーディーで決着をつけ、初優勝を決めた。上位13人が日本アマ(6~7月、茨城・大利根)の出場権を得た。

 トップと10打差で出た後藤が大逆転勝ちした。ただひとりアンダーパーだった首位・芹沢の棄権で混戦となる中、後藤は5バーディー、1ボギーの68をマーク。「ショットがよかった。風も強くなかったのでうまくグリーンに乗せられた」。18ホール中16ホールでパーオンさせ、アマのコースレコード69を更新して首位に並ぶとプレーオフ4ホール目(18番パー5)で2オンに成功。2パットのバーディーでパーに終わった田崎を突き放した。

 熊本・大津小1年でゴルフを始め、大津北中2年の16年九州中学校ゴルフに優勝。翌17年には九州ジュニアを制した。しかし大阪学院高に進学後は「小柄(1メートル68)なのに飛距離を求めてスイングを崩した」と低迷。今春、大学に進むとコロナ禍でリモート講義が増えたためトレーニングと食事の改善に取り組んだ。「スイング追求より先に体重を増やし体を作って飛距離を伸ばしたい」。1日5食を摂って3カ月で約10キロ増量させ、77キロにまでパワーアップした。

 体重増でショットも安定。風との戦いだった4日間を耐えての優勝に「目標だった九州アマで勝ててうれしい。日本アマは初出場だが落ち着いて自分のプレーをしたい」。18歳の新王者は目を輝かせた。

 ○…後続に4打差をつけて初優勝を目指した芹沢をアクシデントが襲った。スタート前の打球練習場で「15球ぐらい打ったら突然」と左手首に激痛が走った。痛み止めを飲みテーピングを施してプレーし6番まで1バーディー、2ボギーで首位を守っていたが「だんだん痛みが激しくなった」と7番の第2打で棄権した。「朝、起きたら体調もよく初優勝できるかなと思っていたが残念」。19年に1打差の2位に終わった雪辱を果たせずコースから病院に直行した。

 ▼2位・田崎春樹 最後は第1打が右の木の下に行って出すだけで精一杯だった。でも優勝争いは自信になった。初出場の日本アマで頑張りたい。(プレーオフ4ホール目で敗れる)

(九州アマ最終日上位成績)
+2(1)後藤大翔
  (2)田崎春樹 290
+3(3)杉崎優人 291
+4(4)古川創大 292
+5(5)遠藤崇真 293
+6(6)山田玄彩 294
+7(7)仲里健人 295
+9(8)林田卓也
  (8)児玉章太郎
  (8)秋山隆之介
  (8)儀保 和 297
+10(12)井戸川純平
  (12)林田直也 298
  =以上が日本アマ出場権獲得= 
 =======
 芹沢慈眼=棄権=

続きを表示

2021年5月29日のニュース