大坂、全仏へ不安残る2回戦敗退…苦手クレーで格下ムホバに苦杯

[ 2021年5月3日 05:30 ]

テニス マドリード・オープン第4日 ( 2021年5月2日    スペイン・マドリード )

ムホバに敗れ頭を抱える大坂(AP)
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 女子シングルス2回戦で第2シードの大坂なおみ(23=日清食品)が世界ランキング20位のカロリナ・ムホバ(24=チェコ)に4―6、6―3、1―6で敗れた。今季初のクレーコート大会で早期敗退し、4大大会の全仏オープン(30日開幕、パリ)に不安を残した。次戦はイタリア国際(10日開幕、ローマ)に出場する予定となっている。

 苦手のクレーで、大坂は持ち味を出せなかった。最大の武器であるサービスエースの数は相手と同じ5本。ストップの利くハードコートとは違い、足がスライドする赤土でのフットワークも安定しなかった。全てのセットで先にブレークを許し、2月の全豪オープンで4強入りした難敵に敗戦。19年以来2年ぶり2度目の16強進出を逃したが「ベストを尽くしたし、多くのことを学べた」と黒星を前向きに捉えた。

 全豪を制した今季の目標は、同年に全ての4大大会と五輪を制する年間ゴールデンスラム。グランドスラム4勝を挙げたハードでは無類の強さを誇るだけに、クレーの全仏、芝のウィンブルドンの攻略がポイントとなる。大坂は「試合後にチームとも話し合いを持ち、前向きに取り組めると思う」と視線を上げた。苦手意識を払しょくするためにも、次戦のイタリア国際で上位進出を狙う。

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2021年5月3日のニュース