スタジオアリス女子OP 6時間半遅れで開幕 日没サスペンデッド確実

[ 2021年4月9日 14:27 ]

<富士フイルムスタジオアリス・第1日>14時からの開始を説明する小田美岐女子プロ協会専務理事(撮影・井垣 忠夫)
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 日本女子プロゴルフツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は9日午前7時30分から兵庫県三木市の花屋敷GCよかわC(6390ヤード、パー72)で第1ラウンドをスタートさせる予定だったが、テレビ中継スタッフの一人が新型コロナウイルスに感染していることが判明したため午後2時にスタート時間を変更して開幕した。

 大会では当初の予定通り54ホールでの競技成立を目指すが、初日は日没サスペンデッドになることが確実。大会2日目の10日に第1ラウンドの残りを降霜などを考慮して午前7時30分から始め、そのままペアリングの組み替えは行わず、カップの位置を変えて第2ラウンドを実施する。2日目も日没サスペンデッドが確実なため最終日の11日に第2ラウンドの残りと決勝ラウンドとなる最終の第3ラウンドを行う。競技の進行状況と予選通過(60位タイ)の人数次第では11日に最終ラウンドを消化できない可能性もある。その場合は予選通過30位タイまでの選手が最終ラウンドをプレーするセカンドカットを実施する。セカンドカット実施となれば、2020年8月のニトリ・レディース以来、2度目となる。

<スタート遅延までの経緯>
 7日に試合会場で業務に従事したテレビ中継スタッフがその夜になって38度の高熱を発し、翌8日の朝になっても熱が下がらなかったためにPCR検査を実施。8日の深夜に検査結果が陽性であることが判明し、大会初日9日の早朝に大会本部に報告があった。このテレビ中継スタッフは選手と接触する可能性の低い屋外作業の担当者だったため事前のPCR検査は受けていなかった。
 日本女子プロゴルフ協会などゴルフ関連5団体が定める「日本国内プロゴルフトーナメントにおける新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン」ではPCR検査を義務づけてはいない。PCR検査の実施の有無やその実施範囲は各大会の主催者の判断に委ねられている。

 大会側はすぐに保健所に今回の事案について報告。午前11時過ぎに保健所から濃厚接触者はいないとの判定を受け、大会本部は午前11時47分に6時間半遅れの午後2時スタートを決め、午前11時50分に選手にメールなどで告知。コース内の消毒作業などを行った。

 出場選手には午前7時20分に今回の事案がメール等で告知された。一部の選手は既に試合会場に到着。そのままクラブハウスで待機している選手もいたが、多くは宿泊先もしくは自宅などで次の指示を待っていた。

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2021年4月9日のニュース