桃田賢斗、全英オープンへ出発「完全復活した自分を見てもらいたい」1年2カ月ぶり国際舞台

[ 2021年3月13日 11:15 ]

全英オープン出発前に代表取材に応じる桃田賢斗
Photo By 代表撮影

 17日開幕のバドミントン全英オープン(バーミンガム)に向けて羽田空港から出発する日本代表が13日、出発前に代表取材に応じた。

 交通事故での負傷から1年2カ月ぶりに国際舞台に復帰する男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)は「今年の目標は、東京五輪に向けてというのがあるので、そこに向けて自分が今どれだけできるのか、何ができて何ができないのかをしっかり明確にできるような試合にできたらいい」とテーマを語り「もう完全に、どこも痛いところもないし、調子も悪くない。完全に復活した自分を見てもらいたいのと、少しでも成長した自分を見てもらえたらいい」と意気込みを口にした。

 1月に予定されていたタイ遠征では出発の成田空港で新型コロナウイルスPCR検査で陽性反応が出たため、選手団の派遣を取りやめていた。「やはり自分の責任で周りの方が試合に出られなくなったのはすごく心が痛かったし、本当に申し訳ない気持ちでした」と振り返る。今回は集合の12日に選手、スタッフの合計36人がPCR検査を受けて全員陰性だった。英国では到着時、大会期間中、帰国前の最低3回PCR検査を受けるという。

 東日本大震災発生から10年の節目が経過し、第二の故郷・福島への思いも胸に大会に臨む。「富岡第一中学校、富岡高校出身の自分が結果を残せば、富岡高校卒の、とか紹介されると思うので、そういうことで、やはり、震災から10年たちましたけど、みんなの記憶から忘れられない要因になると思うし、絶対に伝えられることがあると思うので、そういう部分でもしっかりと責任を持って頑張っていけたらいい」と語った。

続きを表示

2021年3月13日のニュース