萩野公介 森会長“女性蔑視”発言に苦言「思考回路が僕は信じられない」 現役五輪メダリストで初言及

[ 2021年2月11日 05:30 ]

競泳の萩野公介
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 競泳男子で16年リオ五輪400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(26=ブリヂストン)が10日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言に苦言を呈した。音声アプリ「NowVoice」に「女性蔑視」とのタイトルの音声をアップ。「“女性蔑視発言”と僕も捉えます。そういうふうな発言をする思考回路に行き着くのが僕は信じられない。思っていなければ言葉として出てこない。臆測ですけど日頃からこういうことを考えているのかなと思ってしまいます。非常に残念、がっかりでした」と切り捨てた。

 現役の五輪金メダリストが森会長の発言にコメントするのは初。現在は標高1750メートルに位置する長野県東御市の施設で合宿中だが「“この件についてアスリートが発信をしていくのは酷だ”という発言が山下(泰裕)JOC会長の方からもあったと思いますが、少し今回はこの件についてお話をしたい」と練習の合間を縫ってメッセージを発信した。

 「アスリートが一番スポーツの価値を考えないといけない。速く泳ぐ、速く走るだけではダメ。アスリートがみんな素晴らしい人間であればあるほどスポーツの価値は高まっていきます」と持論を展開。コロナ禍で五輪開催に対する賛否のある中、スポーツを愛する人間として黙っていられなかったようだ。

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2021年2月11日のニュース