大坂なおみ 伊達超え全豪OP通算17勝!わずか61分、2戦連続ストレート勝ちで3回戦進出

[ 2021年2月11日 05:30 ]

テニス全豪オープン第3日 ( 2021年2月10日    オーストラリア・メルボルンパーク )

女子シングルス2回戦でストレート勝ちした大坂なおみ(AP)
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 女子シングルス2回戦で世界ランキング3位の第3シード大坂なおみ(23=日清食品)は同43位のカロリーヌ・ガルシア(27=フランス)に6―2、6―3で快勝した。試合時間1時間1分で、1回戦に続くストレート勝ち。4年連続で進出した3回戦では同30位のオンス・ジャブール(26=チュニジア)と対戦する。女子ダブルス1回戦で第7シードの青山修子(33=近藤乳業)柴原瑛菜(22=橋本総業)組は2年連続で2回戦へ進んだ。

 10本目のサービスエースで白星を手にすると、大坂は右拳を軽く握った。ツアー7勝を誇るガルシアとの初対戦。18年に自己最高位の世界4位に就いた難敵を、わずか1時間1分で退けた。昨夏の全米オープン前哨戦から続く自己最多の連勝を16に伸ばし、4年連続の3回戦進出。「相手が何をしてくるか分からないので自分のテニスに集中した。連勝は数えていない。毎試合が新しいスタートなので、その瞬間を楽しんでいる」と笑顔で語った。

 観客席の男性ファンから「愛している!」の声援も飛ぶ中、サーブがさえた。第1セット第1ゲームに、いきなり3本のサービスエース。第2セット第7ゲームではこの日の最速195キロを叩き出した。今大会の女子ではS・ウィリアムズ(米国)の200キロに次ぐ2番目の速度。1回戦はオフに練習を積んだリターンの精度の高さが光ったが、この試合は最大の武器を軸に主導権を握った。第1サーブが入った際の得点率は86%を記録した。

 全豪オープンの通算勝利数を17に伸ばし、伊達公子を抜き日本女子歴代2位に浮上。1位の杉山愛の19にも、あと2勝に迫った。3回戦の相手ジャブールとはツアー大会初対戦となるが、15年に非公式戦で対戦しており「ドロップショットや、バットで打ったようなフラットのウィナーなど見たことのないようなショットをたくさん打っていた」と警戒。トリッキーなくせ者だが、安定感を増した今の大坂に死角はない。
 

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