小池百合子知事 辞意固めた森会長から携帯に直接電話「いろいろお話をうかがいました」

[ 2021年2月11日 19:13 ]

 東京都の小池百合子知事が11日夕、都庁で報道陣の取材に応じ、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が辞意を固めたことについてコメントした。

 森氏は、3日の日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、JOCが女性理事を増やしていく方針を掲げていることに「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」などと発言。国内外で反発や批判を受け、発言を撤回して謝罪したが、責任を取る形となった。12日の組織委の評議員会、理事会の合同懇談会で表明する見通し。後任は日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏(84)に決まった。

 小池氏は「私の携帯電話に直接お電話いただきました」と明かし、「いろいろお話をうかがいましたが、あすご本人がいろいろな話をなさるのではないかということで内容については申し上げません。五輪・パラリンピックは何としてでも成功させていくという、そのことについて何も変わりません」と話した。また、後任の川淵氏については「いろいろしっかり手続きが必要なのではないでしょうか。それ以外のことは申し上げません」と語るにとどめた。

 小池氏は10日に、森氏の発言について「これだけ皆さんに不快な思いをさせてしまって、本当に開催都市の長としてとてもとても残念に思っております。今ここで4者会談してもあまりポジティブな発信にはならないんじゃないかと思いますので、私は出席することはないと思います」と今月予定されている国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)らを含めた4者会談について欠席する意向を示していた。

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2021年2月11日のニュース