暁斗3位 日本勢最多20勝またお預けも手応え W杯複合男子個人第11戦

[ 2021年2月2日 05:30 ]

W杯複合男子個人第11戦の後半距離で力走する渡部暁斗
Photo By 共同

 ノルディックスキーのW杯複合男子は、3試合の総合成績で争う「トリプル」最終戦を兼ねた個人第11戦が1月31日、オーストリア・ゼーフェルトで行われ、渡部暁斗(北野建設)が4戦連続の表彰台となる3位に入った。渡部暁は前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)で105メートルを飛んで2位。後半距離(15キロ)では38秒先に出た首位ヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)に追いついて優勝争いを展開したが、3人による終盤のスパート勝負で屈した。リーベルは3連勝で今季7勝目、通算34勝目を挙げた。

 渡部暁は終盤に力尽きて優勝にあと一歩届かなかったが、スパート勝負にまで持ち込んだ後半距離の奮闘が光った。

 トリプル最終日の距離は通常より5キロ長い15キロで争われる。38秒先に出た首位を捉えるのは「途中まで無理かなと思っていた」と言うが、ヘロラ(フィンランド)とともに追い上げ、12キロ手前でリーベルを吸収。屈指の走力を持つ2人に最後まで食い下がった。首位と3秒2差でゴールし「良い走りになってきている」と手応えを深めた。

 新型コロナウイルス禍で「今はレースができていることをただただありがたく思うだけ」と話す。6日の次戦で再び日本勢単独最多の通算20勝に挑む。

続きを表示

2021年2月2日のニュース