【Road To 甲子園ボウル(2)】今年も2強が激突 関学か立命か、5年ぶりの一発勝負

[ 2020年11月25日 05:30 ]

関西学生アメリカンフットボール1部秋季リーグトーナメント決勝   関学大―立命大 ( 2020年11月28日    万博記念競技場 )

甲子園ボウル コラム用ロゴ(カラー)
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 真の強者は、開催方式を問題にしない。史上初のトーナメントで甲子園ボウル出場権を争った2020年シーズン。ファイナルに残ったのは、常に学生アメフト界をリードする関学大、そして立命大だった。

 序盤で1敗しても挽回できるリーグ戦と違い、1プレー、一つのミスが命取りになる一発勝負。コロナ禍で練習環境が十分でない背景も、波乱要因を大きくしていた。果たして、両雄は危なげなく、2試合を勝ち抜いた。関学大のQB奥野耕世(4年)、RB三宅昂輝(4年)、立命大のRB立川玄明主将(4年)ら下級生からレギュラーの主力が健在を誇示。立命大QB野沢研(3年)、関学大WR梅津一馬(2年)ら新戦力が昨年までの風景に彩りを加えた。ベストメンバーが出場した前半で勝負を決め、2本目、3本目がフィールドに立った後半は攻守ともに停滞…。ほぼ同じような展開で、底を見せないまま、2校は決勝の舞台にたどり着いた。

 「(立命大は)自信があるんじゃないですかね。ラインは大きいし、かなり手ごわい。うちは必死のパッチですから」

 今季から就任した関学大の大村和輝監督はライバルに敬意を表し、少しだけ冗談めかした。「冬の風物詩」と称される大一番。関西2位が全日本大学選手権にエントリーされた16年度以降、必ず両校は決勝で顔を合わせ、いずれも関学大が聖地の土を踏んできた。17、19年度はリーグ戦で敗れながら、首脳陣のチームマネジメント力、スカウティングチームの分析力、選手の精神力で“逆転”。立命大は宿敵から2勝する“壁”に苦しみ、甲子園を知る部員が皆無になった。同選手権が中止された今季は、5年ぶりに一発勝負で決する雌雄。準決勝(8日)のスタンドで敵情視察していた立命大の古橋由一郎監督に心境を聞いた。

 「うちのOBは“2試合じゃなく、1試合の方がええわ”と喜んでますよ」。4年間飲んできた煮え湯のダメージをこう表現しながら、さらに続けた。「2試合戦う可能性があると、(1試合目に)プレーを制限したり、ペース配分、選手起用とか、いろいろ考えないといけない。今回は1試合にフォーカスできる。関学大を倒さないといけないことに変わりはありませんから」。特別な一年がもたらすものは、マイナス要因だけではない。ここまでわずか2試合の消化に加え、試合間隔も3週間空き、決戦に臨むフィジカルは、疲労困憊(こんぱい)、負傷者続出だった昨年までと比較にならない。万全の状態で迎える決勝戦。感染の恐怖や自粛のストレスさえ過去に変える名勝負を――。

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