富士通 雪辱V!中村匠 五輪代表の意地「区間賞は獲れなかったが流れはつなげた」

[ 2020年11月4日 05:30 ]

東日本実業団対抗駅伝 ( 2020年11月3日    埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場および公園内特設周回コース7区間=76・4キロ )

3区でを走った富士通の中村(先頭)                                                              
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 富士通が3時間36分43秒で2年ぶり3度目の優勝を飾り、昨年17位で本大会出場を逃した雪辱を果たした。最長3区(16・8キロ)を任された東京五輪男子マラソン代表の中村匠吾(28)は2位でたすきを受けると、区間4位ながらチームを首位に押し上げる力走で優勝に貢献。2位はGMO、ホンダが3位に入った。12位までのチームが来年元日のニューイヤー駅伝(群馬)の出場権を獲得した。例年は公道を走っていたが、新型コロナウイルス対策として公園内のコースに変更した。

 五輪代表の面目躍如だ。中村匠は1位との20秒差をひっくり返すと「区間賞は獲れなかったが流れはつなげた」と胸を張った。ラスト勝負で1位になった昨年9月のMGCをほうふつさせる粘走で勝利の足がかりとなった。

 東京五輪の表彰台を見据えてスピード強化にも取り組んでいる。この日は目標としていた1キロ2分50秒ペースでの走りに手応えをつかんだといい、「冬に国内で1本を走りたいと思って準備している」と今冬のマラソン出場の意向も示した。

 元日のニューイヤ―駅伝では、同じ五輪代表でトヨタ自動車の服部勇馬(26)との直接対決も予想される。「距離を延ばしながら、スピードと持久力を上げていきたい。今のところケガなく準備はできている」と先を見据えた。

 ○…男子マラソンの元日本記録保持者、設楽悠太(ホンダ)は5区(8・4キロ)で24分3秒の区間2位だった。チームは3時間38分0秒で3位。「まずまずの走りだった」と振り返った28歳は、新型コロナウイルスの影響で海外マラソンが不透明な状況もあって、次のマラソンについては「全然、決まっていない」と明かす。現状は目標設定が難しく、「今はもう練習のみ」と話した。

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