鈴木愛 スイング修正で復調気配 好印象のコースで今季初優勝を!

[ 2020年11月4日 05:30 ]

練習ラウンドの1番、ティーショットを放つ鈴木愛(撮影・沢田 明徳)
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 日本女子プロゴルフツアーの今季第11戦「TOTOジャパンクラシック」(スポニチ主催)は、6日に茨城県の太平洋C美野里Cで開幕する。3日から練習ラウンドが始まり、昨年の覇者、鈴木愛(26=セールスフォース)はショットに復調気配を示した。今大会は滋賀県の瀬田GCから3年ぶりに美野里Cに会場を移した。美野里C開催だった17年大会で2位。好印象の残るコースで今季初優勝を狙う。

 3年ぶりに体感する景色が鈴木の気持ちを前向きにさせていた。美野里Cが舞台だった17年大会で、フォン・シャンシャン(中国)と優勝争いを繰り広げて2位。賞金ランク1位に躍り出て初の賞金女王につなげた。「人生で(最も)3日間ずっといいショットが打てた試合で、印象的だった。凄くショットがついていた」といいイメージが脳裏に焼き付いている。

 昨季の賞金女王。今季は初戦こそ2位だったが、その後は優勝争いに加われていない。ショットがいい日はパットが不振。パットがいいとショットが乱れる。もどかしさが募るなか、この日「何が悪いか分かんない」と森本キャディーに打ち明けた。アドバイスは「体が開くのが少し早いんじゃないの」。ラウンド中に体の開きを意識してスイングを修正するとショットが改善した。「先週の土曜からショットが結構荒れていたけど、後半は凄く良かった。このままのショット力が続けば優勝争いはできる。自分でもそういうゴルフはできるようになっている」と表情を和ませた。

 発奮材料もある。8月からティファニーのピアスと指輪2個を紛失した。「(賞金で)3つ分は取り返したいです。それをモチベーションにする」。好印象の大会で上昇気流に乗る。そのための準備は整えた。 (黒田 健司郎)

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2020年11月4日のニュース