女子セブンズ・大黒田裕芽、決意の名古屋拠点 中京大に“出稽古”「世界に近い環境で」

[ 2020年10月14日 14:22 ]

<女子セブンズ日本代表候補熊谷合宿>パスを出す大黒田裕芽(中央)=撮影・小海途 良幹
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 埼玉県熊谷市で合宿中の7人制ラグビー女子日本代表、大黒田裕芽(26=名古屋レディース)が14日、オンライン取材に応じた。

 2カ月ほど前から熊谷の「ARUKAS QUEEN KUMAGAYA」を離れ、名古屋レディースへ加入。高校時代のコーチが中京大の男子ラグビー部を指導している縁で、平日は同部の練習に参加している。「自分より足が速くフィジカルが強い中で五輪まで強化しようと思った。レベル高くて世界に近い環境でやりたいと相談した」と明かした。

 拠点を移ったことでUCC上島珈琲株式会社を退社し、現在はトップアスリートの就職を支援する「アスナビ」に登録して就職活動中。現在は貯金を切り崩しながらグラウンドと自宅の往復が中心となっているが、男子と練習することで成長を実感している。「私たちの中だけでは出せないスピードを感じるが、目が慣れて、DFで追いつくようになった」と語った。

 五輪の1年延期は「楽しみにしていたので残念」と語る一方で「取り組めなかったことを重点的に強化してきた」とプラスに捉えた。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言中は課題だったスピードを強化。16年リオデジャネイロ五輪を知るチームの柱は「アタックでもディフェンスでも、むらなく良い判断ができる選手にならないと。チームにとって必要なこと、厳しいことも言っていかないと」と自覚を込めた。

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