ミスターセブンズ桑水流「気持ち切り替えできず」東京五輪断念理由を告白

[ 2020年6月20日 23:10 ]

YouTubeライブを行った(右上から時計回りに)桑水流裕策、藤田慶和、松井千士

 16年リオデジャネイロ五輪7人制ラグビー男子日本代表主将で、今月13日に1年延期となった東京五輪代表候補からの離脱が発表された“ミスターセブンズ”こと桑水流裕策(34=コカ・コーラ)が20日、自身初となるYouTubeライブ「ライブクワズル トークアンドスマイル」で離脱の理由などを明かした。トークショーには東京五輪代表候補の松井千士(25=サントリー)、藤田慶和(26=パナソニック)がゲスト参加した。

 桑水流はリオ五輪後に7人制代表を離れていたが、岩渕健輔ヘッドコーチに直談判し、昨年7月に東京・味の素スタジアムで行われた五輪シミュレーションに参加。その後、代表候補として合宿や海外遠征にも加わった。1年先の大舞台へ、短期集中で心身共に研ぎ澄ませていた最中の今年3月24日、五輪延期が決定。「ショックが大きかった。そこから1カ月、なかなか切り替えられなかった。1年先に気持ちを持って行くことが、どうしてもできなかった」という。

 その後、五輪代表候補の間でオンラインミーティングが始まり、松井や藤田ら他の選手と画面を通じて顔を合わせる機会が増えた。しかし、その段階に入っても「1カ月悩んで、気持ちが前に進まなかった。みんな切り替えができている中で、中途半端の気持ちで参加して、申し訳なかった」という思いに至ったという。15人制仕様の体を絞り、フィットネスも向上するなど体力面は問題なかったものの、どうしても気持ちが付いてこない。「ここから先は難しいなと思い、岩渕さんに電話して引退を伝えた」と自ら離脱を申し出た。

 桑水流の告白を神妙な面持ちで聞いていた松井は「僕も切り替えられなかった」と同調した後、「状況が違うのは、他のメンバーのことは分からないが、僕とヨシさん(藤田)は出たい気持ちが強いので、もう1年頑張ろうと思った」と続けた。松井、藤田はともに4年前のリオ五輪代表を最後まで争いながら、最終段階で落選。バックアップメンバーとして地球の裏側までチームに同行した経緯がある。藤田も「僕と千士には忘れ物がある。それは達成して乗り越えたい」と改めて五輪への決意を口にした。

 現7人制代表メンバーでは主将格の後輩2人の熱い思いに、桑水流も「東京五輪では中心選手として頑張ってほしい」とエール。最後は「セブンズが好きだし、嫌いになって辞退したわけではないので応援している。プレーヤーではない側面から盛り上げたいと思っている」と今後もセブンズをバックアップしていくことを約束した。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2020年6月20日のニュース