イ・ボミ97位で最終日進めず…半年ぶり実戦で課題も「収穫あった」

[ 2020年5月16日 19:22 ]

97位で最終ラウンド進出を逃したイ・ボミ(KLPGA提供)
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 コロナウイルスの世界的感染拡大後、世界のプロゴルフ界で初めて活動を再開した韓国ツアーの韓国女子プロ選手権(賞金総額30億ウォン=約2億7000万円)は16日、楊州市のレークウッドCC(6540ヤード、パー72)で第3ラウンドを行った。

 94位からスタートした2015、16年の日本の賞金女王イ・ボミ(31)は2バーディー、3ボギーの73とスコアを伸ばせず、通算5オーバーの97位で17日の最終ラウンドに進むことができなかった。

 「久しぶりの試合でアイアンの距離感がつかめず、チャンスをなかなか作ることができませんでした。チャンスになっても、確実にバーディが取れないので、いい流れに乗れなかったです。グリーンのラインの読みもうまくいかず、ミスパットが多かったです。課題がつかめただけでも、収穫があった試合でした」

 オフの米国合宿から帰国後、昨年12月に結婚した夫の俳優イワンら家族がいる韓国で調整を続けていたが、この間、外出を自粛して主に自宅やその周辺で過ごしてきた。約半年ぶりの実戦で、自粛生活の中では確認できなかったさまざまな課題が見えてきた。この結果にもイ・ボミらしく前向きだ。現在、専属トレーナーは日本にいる。コロナウイルス感染拡大によりチーム・イ・ボミの面々も日韓で分断されている。今後はトレーニング方法の見直しも含めてプランを練り直す。

 厳戒態勢下、無観客で実施された今季初戦については「去年、日本で無観客でプレーしたので違和感はそこまでありませんでしたが、ワクワク感や楽しい気持ちにはなれなかったですね。ファンの声や拍手で選手も力をもらえるのですが、それがなかったことが残念です」と表情を曇らせた。

 試合会場でさまざまな形で実施された感染防止対策については「選手が集まるパッティンググリーンでは必ずマスクを着用しましたし、毎日、体温チェックも欠かさずに行いました。選手たちも対策を理解してとても気を付けて行動していました。みんなが感染しないように対策は徹底されていましたが、不便な部分は特にありませんでした」と特に違和感はなかったようだ。

 「早く日本のツアーも始まってほしいなと思いました。久しぶりに韓国のコースは難しい部分もありました。私は日本のコースに慣れている状況なので、早く試合がしたいと強く思いました」

 韓国ではこの後、中1週でE1チャリティーオープン(5月29~31日)が開催される予定。出場の有無についてはこれから検討する。

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