“タックル王子”高谷 面白トレ動画でレスリングPR「東京の金メダルは予約している」

[ 2020年4月27日 05:30 ]

自宅でトレーニングに励む高谷(本人提供)
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 レスリング男子で3大会連続の五輪出場を目指すフリースタイル86キロ級の高谷惣亮(31=ALSOK)がスポニチ本紙の電話取材に応じ、自粛生活と32歳で迎える東京五輪の金メダルへの前向きな思いを語った。

 読書やヨガなど多趣味な高谷は「今だからできること」を探し、今回の自粛期間を利用してインスタグラムのライブ配信に初挑戦した。定期的に自宅でのサーキットトレーニングをメニュー付きで発信。レスリングのウオーミングアップの一つである踊るような動きの「イラン体操」や、腹筋ローラーの代わりにレジ袋を活用した手軽な体幹トレも動画付きで紹介。「これが良い機会となってレスリング選手を知ってもらえれば」と視聴者の質問に答えるなど積極的に交流を行っている。今春に筑波大大学院を卒業。メジャースポーツの選手たちとコーチングやスポーツ運営などを学び、「レスリングがいかに遅れているかを知った」からこその行動だという。

 拠点とする母校・拓大が使えない現在は自宅での練習が中心だが、大学1年時に急性肝炎で医師から1年間の運動禁止を告げられた経験もあるだけに「あれに比べると今回は動けるので全然平気」。マット練習ができない苦境もどこ吹く風だ。

 鋭いタックルから付いた通称“タックル王子”は、今月5日で31歳になった。出場権を得ていた五輪予選は来年に延期されたが、懸念される年齢的な影響も「しっかり練習していれば31歳も32歳も33歳も変わらない」と一蹴し、「東京の金メダルは予約しているので。キャンセルだけはしません」とニヤリ。三度目の正直で狙う頂へ、日本男子重量級のエースに焦りはない。

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