高校スポーツ指導者らも無念…「かわいそうで仕方がない」

インタハイ　史上初の中止

テレビ会議システムでの記者会見する全国高等学校体育連盟の岡田正治会長（代表撮影）
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　全国高等学校体育連盟（全国高体連）は26日、ウェブ会議による臨時理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受け、今夏に東北から九州の21府県で分散開催される予定だった全国高校総合体育大会（インターハイ）の中止を決定した。1963年に始まった同大会の中止は史上初めて。

　関係者は「仕方ない」と理解を示しつつ、戸惑いの声も上げた。18年ユース五輪の体操男子で5冠を達成した北園丈琉を指導する清風（大阪）の梅本英貴監督は「最大の目標を失うことになったので、かわいそうで仕方がない。子供たちの顔を見て話したいが、こういう状況で会うこともできないのがつらい」と無念さを口にした。

　一方である卓球強豪校の監督は「選手が一番不安なのが将来の進路。大学との話し合いができる限り早く始められる方がいい」と早期の決断を歓迎した。

　▼全国高体連・岡田正治会長　夢の舞台であるインターハイを中止するという判断の向こうに、目標を失った高校生の姿があることは痛いほど承知している。この決定は夢を奪うことではなく、安心安全、そして命を守ることを選んだ結果だ。