新大関・朝乃山、新番付表に喜びも 感染への不安吐露「自分らがなってもおかしくないレベル」

[ 2020年4月27日 13:15 ]

朝乃山
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 日本相撲協会は26日、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2週間延期にした夏場所(5月24日初日、両国国技館)の新番付を発表し、新大関・朝乃山(26=高砂部屋)が西に座った。昨年夏場所の貴景勝(23=千賀ノ浦部屋)以来の新大関。電話取材に応じた26歳は新たな番付表に「(しこ名の大きさが)全然違う。(デビューした)三段目からずっと見てきて、ちょっとずつ大きくなってきて実感が湧いた」と喜びを口にした。看板力士にもなり「もっと引っ張っていきたい気持ちになった。相撲界を盛り上げていきたい」と気持ちを引き締めた。

 10日に力士初の感染者が確認され、協会は各部屋にぶつかり稽古などを自粛するよう通達。朝乃山も「途中で稽古も駄目になったので、その間は基礎運動をやって、あとは筋トレをやってきた」と接触する稽古は控えてきた。だが、最近になって高田川親方(元関脇・安芸乃島)と弟子の十両・白鷹山が陽性反応を示すなど新たに6人が感染。「自分自身も怖いと思った。芸能人もいろんな方々、亡くなっているので、それだけ怖い病気だと改めて思った」と不安に感じている。

 角界でも感染が広がる中、芝田山広報部長(元横綱・大乃国は)は夏場所を「諦めていない」と明言。朝乃山も協会の決定に従う意向だが、リスクある本場所については「東京はすごい感染者がいる。開催したとしても自分らがなってもおかしくないレベル」と恐怖に感じている。その一方で、「新大関で迎える場所なので毎場所変わらず挑戦者の気持ちを持って、前に出る相撲を取ってきたい」と意欲を見せた。

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2020年4月27日のニュース