コロナに負けん!大分の異色プロゴルファー、カレーで逆風に打ち勝つ!

[ 2020年4月22日 07:40 ]

九州大大学院出の異色のプロゴルファーで、南インドカレー専門店オーナーの杉瀬さん。スパイス効果で免疫力向上を後押し
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 新型コロナウイルス感染を防ぐ免疫力向上に効果があるのではと注目されているのがカレーのスパイス。九州大大学院出の異色のプロゴルファー、杉瀬薫さん(43)が大分市で開く南インドカレー専門店は薬膳効果のあるスパイスと油を控えたヘルシーさが特徴。外出自粛で客足は減ったがテークアウトカレーで免疫力アップを後押しする。試合中止が続くプロ仲間には「プロゴルファーも料理人もお客さんに喜んでもらえることが一番の幸せ。今は厳しいけれど一緒にがんばろう」とエールを送る。

 大分市府内5番街に杉瀬さんの開く「Cedar Scent(シダーセント)」がある。昨年オープンし、この2月27日に開店1周年を迎えて「お客さんが増えて軌道に乗ってきた」という。その矢先のコロナ禍で外出自粛が強まり来店者は減少。それでもテークアウトに軸足を移して元気に営業している。

 同店は九州では珍しい南インドカレーの専門店。ナンやチャパティなどのパンをこってりとしたルーにつけて食べる北インドに対して南インドはライスがメイン。「バターや油を控えてさらっとしたヘルシーさが特徴」と杉瀬さん。ライスに野菜や豆を使ったルーなどを混ぜていただく。

 杉瀬さんは九州大工学部から大学院に進んだが「プロゴルファーになると決意した」と1年で退学。ゴルフ専門学校を経て城島後楽園CC(現城島高原GC、別府市)に研修生として入社した。ツアー通算16勝の鈴木規夫プロ(68)の指導を受け、29歳でプロテスト合格。08年湯布院オープンで優勝したほか別府市の練習場などでレッスンを続けてきた。

 そんな折に出会った南インドカレーに衝撃を受け、大学院生からプロゴルファーへの転身と同じくまたも一大決心。南インドカレーを極めようと18年5月から昨年1月まで東京の専門店で修業。イベント出店などを経て開店にこぎつけた。

 コロナ禍で客足は遠のくが、一方でカレーに含まれるスパイスは免疫力向上に効果があるとされ注目度がアップ。「コロナに負けないパワー飯」としてランチや“巣ごもり”の夕食にテークアウト(チキン800円、キーマ900円)していく客も少なくない。先々週から大分市役所へのランチ出前も開始。知恵を絞って営業を続けている。

 国内プロゴルフは試合の中止や延期続きでいまだ開幕時期は見えない。「賞金獲得の機会が全くないのはプロゴルファーには辛い」と杉瀬さんはプロ仲間を思いやる。ゴルフにたとえれば今は強烈なアゲンストウインド(逆風)に向かうようなもので、まさに我慢のしどころ。「いいプレーを見せてお客さんに喜んでもらうのがゴルファー。おいしい料理でお客さんに喜んでもらうのがカレー料理人で、そこは同じ。コロナに負けずまた喜んでもらえるようにお互いがんばっていきたい」と杉瀬さん。逆風が止み、次のバーディーチャンスが巡ってくるまでしぶとくパーセーブしていくつもりだ。

 ○…カレーのスパイスには免疫力向上をはじめ多くの効果があるといわれる。米国の研究によるとターメリック(ウコン)に含まれるクルクミンは細菌やウイルスに対抗するためのたんぱく質を約3倍に増やす作用があるという。またクローブ、ウコン、ケイヒ、コリアンダーの4種類に呼吸器の炎症を抑制する効果が確認されている。さらにマスタードシードには抗菌作用、クミンは消化促進などさまざまな薬膳効果があるとされる。

 ◆Cedar Scent(シダーセント) 大分市府内町2―2―15 なぎさやビル1階。電090―6748―7658。店名のシダー(杉)、セント(香り)は自らの名前にちなんだ。営業は火~土、日の11時~15時(18時以降の営業は当面自粛)。月曜日定休。テークアウトはOPA大分1階デリファクトリーでも販売。

 ◆杉瀬 薫(すぎせ・かおる)1976年(昭51)5月28日生まれ。福岡県出身。43歳。10歳のとき北九州市戸畑区から大分市に転居。大分舞鶴高ではカヌー部に所属し、高3で国体出場。九州大工学部から大学院に進むが1年で退学。00年4月から3年間、九州ゴルフ専門学校で腕を磨いた。プロテストは2005年9月、3度目の受験で合格。1メートル64、72キロ。

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