全力士、出稽古禁止 八角理事長が3日師匠会で通達していた 2週間延期夏場所へ部屋ごもり調整

[ 2020年4月8日 05:30 ]

3月の春場所前に大阪市内の時津風部屋へ出稽古する白鵬
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、力士は当面、他の部屋への出稽古が禁止となったことが7日、分かった。日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)が3日の師匠会で通達していたことを明かした。夏場所(両国国技館)は2週間延期で5月24日が初日となったものの、出稽古禁止は緊急事態宣言が解かれるまで続くもようで、力士の調整に影響を及ぼすことになりそうだ。

 力士の鍛錬の機会がコロナ禍によって制限された。この日、電話取材に応じた芝田山広報部長は「師匠会のときに当面、出稽古禁止となっている。“この状況においては部屋の中でしっかり稽古をしてほしい”と理事長が話していた」と八角理事長(元横綱・北勝海)が“出稽古禁止令”について説明していたことを明かした。

 例年、4月は春巡業が行われるが、今年は感染拡大防止のため中止・延期となった。基本的に関取以上が全員参加する春巡業は、さまざまな力士と朝稽古で胸を合わせることができるため、自身の調子を見極める格好の鍛錬の場となる。朝乃山は昨年の春巡業で連日のように稽古土俵に上がり、直後の夏場所で初優勝を果たした。

 今回、出稽古もできなくなったことで朝乃山ら稽古場で番数をこなすタイプの力士には調整に影響が出る可能性がある。出稽古禁止の期間は定められていないが、緊急事態宣言の発令中は部屋での稽古に限られる見通しだ。部屋で生活していない行司、呼び出しは当面、自宅待機となる。

 夏場所は2週間延期したものの、開催方法については状況を見守りながら相撲協会の執行部会議で協議していくことになる。芝田山広報部長は「開催するという気持ちは変わらないが、状況でどうなるか分からないということ。5月に入ったところで現状を見極めていくことになる。感染者も増えているし、大阪(春場所)のときより緊迫感を持って対応していかないといけない」と話した。不透明な夏場所に向け、力士らは部屋での鍛錬を余儀なくされている。

 《症状が出たらまず電話診察》東京・両国国技館内の相撲診療所は、発熱やせき、喉の痛みなどの症状のある力士は、まずは電話で診察することになった。この日までに各部屋の師匠に伝えられた。芝田山広報部長は「症状があっても病院に診察を断られたり、保健所にもつながらないことがあるみたい。そういう症状の人が来ると(相撲診療所が新型コロナウイルスで感染した場合)医療崩壊する」と説明。処方した薬などは同部屋の健康な力士に渡すことになる。

 ▽角界の主な感染症対策 日本相撲協会は史上初の無観客で行われた春場所の前から、力士らには不要不急の外出は自粛するよう要請。本場所での力水は口に含まずに所作だけにとどめた。力士と報道陣の接触も制限され、4月3日までは稽古場に入れる記者は2人までで、代表取材の形がとられた。4日以降は報道陣が部屋に出向くことが禁止となり、電話取材のみとなった。協会職員はきょう8日から原則、在宅勤務となった。

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