ボート選手も「五輪延期やむなし」 男子軽量級シングルスカル・武田「人の命に関わることなので」

[ 2020年3月23日 05:30 ]

ボート日本代表候補選考レース最終日 ( 2020年3月22日    埼玉・戸田ボートコース )

男子軽量級シングルスカルで1位の武田(撮影・西尾 大助)
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 男女の軽量級シングルスカル、シングルスカル、ペアの決勝を行い、各種目の国内ランキングが決まった。新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪予選が中止となった影響で、五輪出場枠は4月上旬の国際オリンピック委員会(IOC)と国際ボート連盟(FISA)の協議で決まるため、現時点で日本の出場内定者はいない。1位になった選手から“延期やむなし”の声が出るなど3日間に及ぶ困惑の選考レースが幕を閉じた。

 勝者の弁が複雑な状況を物語った。男子軽量級シングルスカルで1位となった武田匡弘(23=関西電力)は上位4人による日本代表クルー決定トライアル(28~30日、熊本)に進出。五輪出場枠付与の期待が高い軽量級ダブルスカル代表の有力候補となったが「五輪を予定通り開幕してほしい思いはあるが、人の命に関わることなので、そちらを優先してもらいたい」と胸の内を吐露した。

 新型コロナウイルスの影響で、東京五輪代表権を懸けた4月のアジア・オセアニア大陸予選と5月の世界最終予選が中止となった。今後の全ての五輪予選が消滅し、各国に与えられる出場枠は4月上旬のIOCとFISAの協議に委ねられる。昨年の世界選手権で内定者の出なかった日本ボート勢は、五輪が通常開催されても誰が出場するか見通せない状況が続く。女子シングルスカルで1位となった冨田千愛(26=福井県スポーツ協会)は「自分ではコントロールできない。五輪は応援する方々があって成立する。その方々が危険を感じるなら選手の気持ちで何とかなる問題ではない」と厳しい表情を浮かべた。

 ◇ボート日本代表候補選考 五輪種目でない軽量級シングルスカルは今回の1~4位が日本代表クルー決定トライアル(28~30日、熊本)に進出。28日に1、2位組と3、4位組によるレースを行い、1、2位組が勝てば、東京五輪の枠取りを目指す軽量級ダブルスカルの代表候補に決まる。3、4位組が勝てば29、30日に残る全ての組み合わせでレースを実施して最強コンビを選ぶ。他種目は今回の順位付けを最大限尊重し、4月上旬にFISAが発表予定の五輪出場枠に当てはめる。

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