“金融マン”35歳小松昌弘、代表生き残る 3人制バスケ唯一のサラリーマン戦士

[ 2020年2月19日 05:30 ]

東京五輪でメダル獲得を目指す銀行員の小松昌弘(左) (撮影・西川祐介)
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 開催国枠で東京五輪出場を決めている3人制バスケットボール男子日本代表が18日、都内で練習を公開した。金融機関に勤める小松昌弘(35=東京ダイム)は今合宿のメンバー10人中唯一のサラリーマン選手だ。五輪本番の最終登録枠は4人。有給休暇を利用して国際大会に出場するなどしてプレーを磨き、Bリーグ組の参戦で激化するサバイバルレースに挑んでいる。

 一人称に「私」を使い、完璧な丁寧語で返答した。公開練習後の取材。テレビカメラに囲まれた小松がサラリーマンの一端を見せた。ゲーム形式の練習では3人制の経験の浅いBリーガーのチームメートに戦術的な指示を出し、力強いゴール下のプレーも披露。金融機関に勤務するサラリーマン選手は「会社で所属するグループ、上司、家族、いろいろな方の支えがあってプレーできているので、感謝しています」と殊勝に語った。

 平日は午前8時から午後6時まで働き、夜間に練習に励む。月曜は自主練で、水、金はジムでのトレーニング。所属する3人制チームの東京ダイムの練習がある火、木の就寝は午前1時を過ぎる。今年度は有給休暇などを利用して17回の海外遠征を実施して国際大会に出場。3人制バスケ選手であることはセールストークに生かしており「仕事柄いろいろなタイプの方とお話をする機会があるので、さまざまな考え方をバスケに生かせるのは強み。Bリーガーと比べて圧倒的に練習量が少ないのはハンデですね」と言う。

 仙台高時代に八村塁(ウィザーズ)の恩師である明成高の佐藤久夫監督の指導を受け、ポイントガードとパワーフォワードで起用された。ゴール下の強さとパスセンスを備え、現在の国内ランクは5位。五輪代表選出には上位を保った上で、Bリーグ組との生存競争に勝つ必要がある。「いつもふるいにかけられていると思っています。私は人を生かすことで自分も生きるタイプ。できることをしっかりやるだけです」。真夏の祭典を目指して、サラリーマンの戦いは続く。 

 ▽3人制バスケットボール男子の東京五輪日本代表 本大会の登録枠は4人(ケガなどで入れ替え可能なサブを含めると6人)。うち2人以上は6月22日時点のFIBA個人ランクで日本人上位10人以内から選出。残りのメンバーは日本人上位50人以内などが条件となる。

 【五輪の異色アスリート】
 ☆7人制ラグビー加納遼大(27) 明治安田生命人事部に勤務。仕事と両立しながら実力を伸ばし、東京五輪代表第2次候補入り。

 ☆カヌー矢沢一輝(30) 3大会連続出場の16年リオデジャネイロ五輪時は善光寺の僧侶。17年からカヌーで村おこしを図る青森県西目屋村の教育委員会職員として東京を目指したが、昨年10月の最終選考会で敗れた。最高成績は12年ロンドン五輪9位。

 ☆近代五種朝長なつ美(28) 警視庁第4機動隊に所属し、警備などの任務をこなす。2大会連続出場となる東京五輪代表に内定済み。リオ五輪13位。

 ◆小松 昌弘(こまつ・まさひろ)1984年(昭59)4月22日生まれ、仙台市出身の35歳。仙台高―筑波大を経て、金融機関に入社。5人制の実業団チームでプレーした後、15年から3人制に主戦場を移した。同年開催の第1回日本選手権から3連覇を達成。日本代表として18年W杯に出場した。1メートル91、88キロ。血液型AB。

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