羽生結弦が四大陸初Vで“スーパースラム”達成 新衣装「SEIMEI」で新伝説

[ 2020年2月9日 15:30 ]

フィギュアスケート四大陸選手権最終日 ( 2020年2月9日    韓国・ソウル )

<フィギュア四大陸選手権最終日>男子フリー、演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 7日の男子ショートプログラム(SP)で世界最高となる111・82点をマークして首位に立った羽生結弦(ANA)が、フリーで187・60点をマーク。合計を299・42点として初優勝を飾り、ジュニアとシニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を男子では初めて達成した。

 この日午前9時40分からの公式練習は15分で切り上げた。4回転ルッツを1度決めるなど、ハイペースでジャンプを確認するとジャージーをはおり「SEIMEI」が流れる前にリンクを後にした。

 そして、午後3時。18年2月17日の平昌五輪フリー以来、722日ぶりに「SEIMEI」の陰陽師が韓国に再臨した。「あの時とは経験値が違いますし、音の感じ方、間の取り方、どういうふうに表現したいかというのも全然違う。だから、また違ったものにしたい」。襟と袖口を緑系の色に変えた新衣装で舞った。

 冒頭の4回転ルッツは着氷が乱れたが転倒せず、4回転サルコー、トリプルアクセル、3回転フリップを決めた。演技後半の4回転トーループでは転倒したものの、最後のトリプルアクセルを2回転トーループではなく、3回転トーループの連続ジャンプで成功させた。

 7日のSPでも平昌五輪で演じた「バラード第1番」で世界新。既に伝説の域に達し、「寝させてあげたかった」という2つのプログラムで“スーパースラム”を達成した。3月の世界選手権(カナダ)では最強のライバル、ネーサン・チェン(米国)と激突。17年大会以来、3年ぶりの世界一奪回へ、羽生は羽生の道を歩んでいく。

 ▼羽生結弦 フリーは満足できる演技じゃなかったけど、みなさんの声援のおかげで、何とか初めて四大陸を勝つことができた。(2年ぶりの韓国)緊張した。コロナウイルスだとか、もろもろの問題で来られなかった人とか、あとは僕ら自身もすごくいろいろ注意したり連盟の方々も注意していていたりしていたので、僕らもなんかすごく緊張したし、でも、こうやって素晴らしい試合ができたのは、みなさんの配慮だとかスタッフのみなさんのおかげ。本当にありがとうございました。カムサハムニダ~。

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