リオ五輪マラソン代表・田中智美 18位でラストレース終える、万感の思い「幸せな21キロ」

[ 2020年2月9日 15:08 ]

陸上 実業団ハーフマラソン ( 2020年2月9日    山口・維新みらいふスタジアム発着 )

レース後に山下監督から花束を贈られた田中智美(左)
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 女子は今大会を最後に現役引退を決めている16年リオデジャネイロ五輪マラソン代表の田中智美(32=第一生命)が1時間11分47秒の18位でラストレースを締めくくった。田中は「幸せな21キロでした」と万感の思いを語った。

 第一生命入社時に2つの目標を立てていた。五輪代表に選ばれることだけではなく、ラストランではたくさんの人に応援してもらって引退すると決めていたという。16年リオ五輪代表に選ばれたことで第一の目的は達成。実業団10年間の集大成となったハーフマラソンには親族が44人、会社の同僚たちも加わった大応援団が田中のレースに声援を送り、最後の走りを目に焼き付けていた。「想像以上に応援に来てくれた。入社時は弱かったけど、育ててもらった。五輪に出られるとは思わなかったが、第一生命に入社できて本当によかった」。恵まれた競技人生を振り返り、感謝の言葉を口にした。

 レース後には山下佐知子監督やチームメートから花束が贈られた。山下監督は「引退レースは本当に難しいが、最後の最後まで立派だった」と愛弟子を称えた。引退レースをともに走った出水田真紀(24)は「一緒に走れて良かった。これからは私が引き継ぎたい」と目に涙を浮かべた。

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