NBAが涙した26日 各地で選手が“コービー・ロス”に耐えて奮闘 ウィザーズは連勝ならず

[ 2020年1月27日 19:21 ]

40得点を挙げたウィザーズのビール(AP)
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 NBAは26日に各地で8試合を行ったが、コービー・ブライアント氏の死去の一報を受けて、各選手は心が揺れ動く中で試合に臨んでいた。

 八村塁(21)が20試合連続で欠場したウィザーズは敵地アトランタで東地区全体最下位のホークスに133―152(前半72―78)で敗れて15勝30敗。ブラドリー・ビール(26)が40得点を挙げたものの、後半に入って点差は開いていった。

 球宴での初先発が決まっているホークスのガード、トレイ・ヤング(21)は試合開始直後だけブライアント氏の背番号「8」を記したユニフォームで登場。ウィザーズ戦では45得点と14アシストをたたき出し、チームの勝利に貢献した。

 28日にロサンゼルスのステイプルズセンターで西地区首位のレイカーズと対戦する3位クリッパーズは、敵地オーランドでマジックを112―97(前半52―52)で退けて33勝14敗。「自分はコービーのようになりたかった」と目に涙を浮かべたカワイ・レナード(28)が31得点と14リバウンド、7アシストを稼いで「悲劇の1日」で踏ん張った。

 この試合はブライアント氏がヘリコプターの墜落で死亡したと発表されてから4時間後にティップオフ。ク軍のドック・リバース監督(58)は「試合をやっていた2時間ほど、選手は悲しみから逃れられたと思う。ここは現実から逃れるためには最適の場所だった」と選手たちの心情を慮っていた。

 ネッツのガードでブライアント氏の友人でもあるカイリー・アービング(27)はこの日、ニューヨークのマジソンスクエアガーデン(MSG)で行われたニックス戦を「個人的事情」という理由で欠場。精神的ショックが大きく、試合に臨めない選手もいたほどだった。

 ネッツに110―90(前半55―52)で勝ったニックスは13勝32敗。MSGはブライアント氏が初めてオールスターゲーム(1998年)に出場した思い出のアリーナで、レイカーズでの新人時代にブライアント氏のチームメートだったフォワードのジュリアス・ランドル(25)が22得点と15リバウンドを記録してチームをけん引した。

 ドラフト全体トップで指名されたペリカンズのフォワード、ザイオン・ウィリアムソン(19)は地元ニューオーリンズで行われたセルティクス戦に先発。27分の出場で21得点と11リバウンドをマークして123―108(前半62―42)での勝利に貢献し、デビューから3戦目で自身初白星を挙げた。

 トレイルブレイザーズのガード、デイミアン・リラード(29)はペイサーズ戦で8本の3点シュートなどで50得点をマーク。ここ3試合の得点は60→47→50で、3試合連続で40得点以上を記録したのはチーム史上初の快挙となった。

 <26日の結果>

*ナゲッツ(32勝14敗)117―110ロケッツ(28勝17敗)
ラプターズ(32勝14敗)110―106*スパーズ(20勝27敗)
*ホークス(12勝35敗)152―133ウィザーズ(15勝30敗)
*グリズリーズ(22勝24敗)114―109サンズ(19勝27敗)
*ペリカンズ(18勝29敗)123―108セルティクス(30勝15敗)
*ニックス(13勝34敗)110―97ネッツ(19勝26敗)
クリッパーズ(33勝14敗)112―97*マジック(21勝26敗)
*トレイルブレイザーズ(20勝27敗)139―129ペイサーズ(30勝17敗)

 *はホームチーム

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