【有森裕子の目】松田瑞生の勝因は…設定記録でなく日本記録を狙ったこと

[ 2020年1月27日 06:00 ]

東京五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ第2戦 大阪国際女子マラソン ( 2020年1月26日    大阪市・ヤンマースタジアム長居発着 )

会見の最後に両腕を掲げてガッツポーズする松田瑞生(撮影・北條 貴史)
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 松田さんの勝因は、他の選手たちが設定記録の2時間22分22秒を目指していたのに対し、それを上回る2時間19分12秒の日本記録更新を狙っていたことだと思います。スタートからハイペースで走り続けた分、32キロから35キロぐらいでかなり厳しい状況になりましたが、よく最後まで粘りました。誰にも負けないハードな練習をしてきたという裏付けがあったからこそ、慌てることなく最後まで冷静に走ることができたのでしょう。

 9月のMGCで失敗したショックは、私たちが想像する以上に大きかったはずです。ただ彼女はどんな時でも決して後ろ向きになることはない選手です。どんなに落ち込んでも、その中で必死に前向きに頑張ろうとする。そんな素晴らしい人柄だからこそ、周囲がいろいろな形で励ましてくれたのだと思います。設定記録ではなく日本記録を狙うようにアドバイスしてくれたのもお母さんだったそうです。終盤の粘りからは、一番つらい時期を支えてくれた母や監督への感謝がひしひしと伝わってきて感動しました。

 もちろん、まだ名古屋があるので代表内定ではありません。(名古屋に出る選手は)五輪に出るためにはもう松田さんのタイムを上回るしかないわけですから、今回以上のハイペースでぜひ日本記録を狙ってほしいと思います。(五輪連続メダリスト)

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