照ノ富士2連勝 激しい当たりで相手を圧倒

[ 2019年11月13日 15:07 ]

大相撲九州場所4日目 ( 2019年11月13日    福岡国際センター )

 元大関で西幕下10枚目の照ノ富士(27=伊勢ケ浜部屋)が無傷の2連勝とした。東幕下9枚目の湘南乃海(21=高田川部屋)を相手にすぐに左下手を取り、一気に出て寄り切った。

 これまでは立ち合いで胸などで当たることが多かったが、この日は珍しく頭から当たっていった。「(以前は)稽古場では宝関(宝富士)と頭で当たっていく相撲を取っていた。それをたまたま見て、今日はやってみようかなと。そうやって感覚を戻したい」。激しい当たりで自身と同じ1メートル92の長身の相手を圧倒。素早い左差しには「スムーズに入ったので良かった」と納得した。

 両膝の負傷などにより思うような稽古ができなかったが、徐々に稽古量は増えてきた。今場所は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)から「飛ばしすぎるな。飛ばしすぎるとダメになる可能性もある」と言われているという。「それまでは“もっとやれ、やれ”と言われていたから、うれしかった」。厳しく追い込むことができるようになったことを師匠の言葉から実感している。

 トレーニングでも鍛えている上半身は大関時代よりパワーアップし、下半身も回復傾向にある。「ちょっとずつすり足もできるようになった。どれだけ鍛えて戻せるか」。完全復活を目指した精進の日々が続いている。

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2019年11月13日のニュース