ナガマツ組 初V王手!五輪前哨戦でリオ金タカマツに「攻め勝った」

[ 2019年7月28日 05:30 ]

バドミントン ダイハツ・ヨネックスジャパン・オープン第4日 ( 2019年7月27日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<ヨネックスジャパンオープン 女子ダブルス準決勝>松友・高橋組・永原・松本組>第2ゲーム、タカマツペアを破り、ガッツポーズで喜ぶ永原(左)・松本組(撮影・西海健太郎)
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 バドミントンのダイハツ・ヨネックスジャパン・オープンは27日、各種目準決勝が行われ、女子ダブルスでは世界ランク2位の永原和可那(23)、松本麻佑(23)組(北都銀行)が、リオ五輪金メダルで同3位の高橋礼華(29)、松友美佐紀(27)組(日本ユニシス)に2―0のストレート勝ちを収め、初優勝に王手をかけた。東京五輪会場の前哨戦で日本人対決を制し、世界ランク1位返り咲きも確実となった。28日の決勝では同13位の韓国ペアと対戦する。

 真っ向勝負を貫いた。身長1メートル70の永原と1メートル77の松本。角度のある強打で押し、最後は松本の重い一撃で50分の熱戦に終止符を打った。日本勢対決を制したナガマツは、跳びはねて喜びを爆発。永原は「攻めて勝つことができた」と笑い、松本も「持ち味が出せた」とうなずいた。

 タカマツに対しては国際舞台でここまで3勝4敗。直近3連敗の相手に対し、強気にラケットを振り抜いた。第2ゲーム13―9から永原が5連取。最後は粘られたものの一度もリードを許さなかった。前週のインドネシア・オープンで準々決勝で敗れ、優勝した福島、広田組に世界ランク1位の座を明け渡した。だが、今大会で決勝へ進んだナガマツが30日発表の世界ランクで1位復帰を確実とした。世界3位まで日本勢が独占するが、東京五輪出場枠は最大「2」。過酷な選考レースで優位に立った。

 大先輩の背中を追い、ここまで成長できた。16年8月、タカマツが金メダルを獲得。日本勢初の歓喜を遠征先の宿舎で見つめ、心が震えた。それを機に、寡黙な2人は周囲に目標を明確に言うようになった。「次は私たちが金メダルを獲りたい」――。18年にタカマツと同じA代表へと昇格すると、同年の世界選手権で初制覇。ナガマツの躍進の陰にタカマツの存在がある。感謝の気持ちを込め、松本は言った。「先輩たちの力を受け取って明日につなげたい」

 今大会は東京五輪の前哨戦。1年後の会場で頂点に立つことは、ナガマツにとって大きな意味を持つ。「向かっていく気持ちで」と松本。初の頂点へ、あと1勝だ。

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2019年7月28日のニュース