稲見萌寧 ツアー初優勝「地面からうれしさがこみあげてくる感じで、やりきったと」

[ 2019年7月28日 19:01 ]

女子ゴルフ センチュリー21レディース最終日 ( 2019年7月28日    埼玉県比企郡鳩山町 石坂ゴルフ倶楽部=6470ヤード、パー72 )

<センチュリー21レディース・最終日>稲見萌寧は初優勝を飾り優勝カップを手に笑顔を見せる(撮影・西尾 大助)
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 プロ2年目の稲見萌寧(19=都築電気)が70の通算9アンダーで回りツアー初優勝を飾った。

 最終日は2位に2打差をつけてスタートしたが、6、7番で連続ボギーを叩き首位から後退する。しかし、後半盛り返す。11、15番でバーディーを奪いトップに並ぶと最終18番で第2打をピン下2・5メートルにつけ、これを沈めて劇的なフィナーレを演出した。

 稲見は昨年のプロテスト最終日に最終ホールで3メートルのパットを決めてプロ合格を果たした。

 「あの時と同じ距離のスライスライン。あれに比べたらこのプレッシャーは余裕。大丈夫、大丈夫」。そう心の中で唱えて打ったボールは思い描いた通りのラインを転がりカップに吸い込まれた。

 「地面からうれしさがこみ上げてくる感じでやり切った、と」。右手を思い切り突き上げ喜びをかみしめた。そして次の瞬間、昨年のQT(ツアー出場予選会)に失敗した時の思いが脳裏に浮かんだ。「冬の練習が本当に辛かったので、それを思い出して」とあふれ出る涙をこらえきれなかった。

 きょう29日は20歳の誕生日。「自分のプレゼントにこんなに最高のものはない。これで余計にみんなの印象に残るかなと思いました」と笑顔で話していた。

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2019年7月28日のニュース