ウミガメ産卵守れ 五輪サーフィン会場で自然と共生訴え

[ 2019年7月19日 05:30 ]

東京五輪のサーフィン競技テストイベントに出場した大村奈央
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 自然との共生をアピールだ。サーフィンの東京五輪テストイベントが18日、本番と同じ千葉県一宮町の釣ケ崎海岸で開幕。10日には競技エリア近くでウミガメが産卵したため、柵で囲い2人の警備員を常時配置。厳重な保護態勢で滞りなく初日を終えた。

 ウミガメの産卵期は5~8月。地元の保護団体によれば、今回の産卵は一宮町では今年初めてだった。ジャッジタワーなど諸施設を設営している時期だったが、すぐに囲いで保護。大会組織委員会の森泰夫運営局次長も「温かく見守り共生していく」と話した。

 この日も濃霧で競技開始を1時間遅らせるなど、波や天候といった自然状況の影響を受けるのがサーフィン。プラス要素に変えることが競技運営成功のカギになりそうで、森氏は「新しいスポーツの先鞭(せんべん)をつける」と意気込んだ。

 競技進行や諸施設の面でも本番同様の態勢が取られ、女子第一人者の大村奈央も「経験できて良かった」と話した。

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