照ノ富士、勝ち越しに王手 左手薬指脱臼の影響は「気合で」

[ 2019年7月14日 13:59 ]

大相撲名古屋場所8日目 ( 2019年7月14日    ドルフィンズアリーナ )

<大相撲名古屋場所8日目>一木(左)をきめだしで下す照ノ富士(撮影・椎名 航)
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 両膝の負傷などから復帰して3場所目の元大関で東幕下59枚目の照ノ富士(27=伊勢ケ浜部屋)が4番相撲で勝ち越しに王手をかけた。東三段目2枚目の一木(25=玉ノ井部屋)にもろ差しを許したが、両腕で抱えて決め出しで勝負を決めた。

 場所前の幕内・正代との稽古の際に左手薬指を脱臼した影響で、2番相撲では決めたところで力が入らずに敗れていた。この日は「気合で(決めた)。終わったら痛い」とにこやかな表情で話した。3勝l敗としても勝ち越しへの意識はなく「一番一番」と目の前の勝負にだけ集中している。

 引かれても足がついていくなど「感覚はちょっとずつ戻っている」と感じている。「全盛期が100だとしたら、毎場所10%ずつ良くなっている。今は30~40くらいじゃないか。復帰して3場所だから計算通り。100%(に戻ること)はないけど、70%までは戻せるという意識はある」と見通しを語った。

 今場所前に相撲を取る稽古を再開して痛感したのは「関取衆と稽古をしても余裕がない。今までは(相手がまわしを取りにきても)“どうぞ”という感じだったけど、今は自分でまわしを取ってやっと」ということ。「せめて50%まで戻せれば」が当面の目標のようだ。

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2019年7月14日のニュース