フェデラー 11年前の雪辱、ナダル撃破 ジョコと決勝

[ 2019年7月14日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第11日 ( 2019年7月12日    英・ロンドン・オールイングランド・クラブ )

男子シングルス決勝で対戦するフェデラー(左)とジョコビッチ
Photo By 共同

 最後はナダルのバックハンドが外れ、フェデラーは聖地のセンターコートで珍しく両拳を何度も突き上げ、吠えた。ライバルとの40度目の対決を制し「彼は本当にしぶとかったが、楽しかった」と感慨に浸った。ウィンブルドンでの対戦は、08年大会決勝で4時間48分の大熱戦の末に敗れて以来。11年前に比べ、速い展開のテニスを磨いたフェデラーが「積極性を持ち、攻撃的で居続けた」と「芝の王者」の輝きを放った。

 《2度目の連覇に王手》ジョコビッチが今年2戦2敗と相性の悪かった難敵バウティスタを振り切り、2014、15年以来となる2度目の2連覇にあと1勝と迫った。「どちらに転んでもおかしくない試合だった。ものにできて良かった」と表情が和らいだ。1―1の第3セットでは45本も続いたラリーをものにし、耳の後ろに手を当ててセンターコートの観客に歓声を促すシーンも。ウィンブルドンの決勝進出は通算6度目。「何度目でも決勝は特別な舞台。そこにまた立てるのは夢のようだ」と喜んだ。

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2019年7月14日のニュース